老後の備えは、若いうちから考えなければなりません。
人は衰え、いずれ自身の身体を資本に働くことができなくなるからです。
そこで、「何歳で全く仕事をしなくなって」「人生の残りは何年で」「月にいくら生活費がかかるのか」をシミュレートする必要があるように思われます。
しかし、老後を迎えた時点での物価は今と全く変わっているかもしれないし、老後が何歳まで続くのか分かりません。
そのため老後いくら必要か考えるより、身体を使わずお金を稼げる手法を身に着けたり、節約術を身に着けたりすることに注力していきましょう。
老後の生活費がいくらかかるか考えるより、若いうちから投資術や節約術を身につけましょう
もくじ
- 一応老後の生活費がいくらかかるか調べてみた
- 老後の生活費がいくらか考えても無駄な理由
- 3つの方法で若いうちから老後に備える
一応老後の生活費がいくらかかるか調べてみた
老後の生活費がいくらかかるか、一応いくつかサイトを見てみました。
結果「生命保険文化センターが行った意識調査」を参考にしているところが多く、夫婦での老後の生活費は月約22万円が平均値のようです。
この金額が毎月収入としてあれば、生きていくだけなら可能だと感じます。
しかし、楽しく豊かな老後を迎えるには、少し足りないように思われます。
老後の生活費がいくらか考えても無駄な理由
老後の生活費の平均値は分かったものの、以下の理由から自分にはいくら老後資金が必要か考えることは、正確に予測できないため無駄です。
老後を迎えないと、自分が平均値より上か下か分からない
いくら質素倹約に生活していても、老後を迎えたとき自分を取り巻く環境がどうなっているか分かりません。
親の介護で毎月大きな出費があるかもしれないし、自分や配偶者が重い病気を患って、毎月高額な医療費が発生しているかもしれません。
そうなると、平均値より上の費用が老後必要になることとなります。
現在と物価や円の価値が変わっている可能性がある
昭和20~40年代あたりを題材にしたマンガやドラマなどを見ると、よく「〇〇万円を現在の価値にすると〇億円」のような表現を目にしたことはないでしょうか?
これと同じことが現在と数十年後の老後で起こる可能性があります。
例えば、今10,000円で買えるものが、老後は20,000円出さないと買えなくなるかもしれないということです。
現在の日本は経済的に成熟状態にあるため、ここまでの変化はないと予想します。
しかし、前述の平均値を鵜呑みにして月22万円を想定して老後の準備を進めたら、物価が上昇し実はもっとお金が必要だったとなる可能性は大いにありえます。
3つの方法で若いうちから老後に備える
ここからが本題となります。
以前の記事で紹介してきた内容ですが、以下を実行することで老後に備えましょう。
収入の10分の1以上を貯金する
年収が1年平均400~500万円くらいなら、40年働けば生涯年収は1.5億円~2億円です。
そのため、収入の10分の1を残せば1,500~2,000万円を老後資金に充てることができます。
Q.老後資金2,000万円は貯められるのか? A.誰でも貯めることができます
お金を働かせる【投資術】を身に着ける
2,000万円の貯蓄だけでは、将来物価が上昇したとき足りなくなる恐れがあります。
そこで、ローリスクで3~5%くらいの利益を出せるインデックス投資を実践しましょう。
自分を凡人だと思うなら、世界レベルで稼ぐ才能のある人に投資すればいいのです。
Q.資産運用初心者におすすめの投資方法は? A.インデックス投資で外国株式に投資することです
少額でも節約できると思ったことは実行する
支出を見直したとき、一番効果が得られるのは金額の大きい家賃です。
しかし、それ以外はやっても数十円、数百円の効果しか得ることができません。
それでも、月100円節約できることを10個みつけ実行することができれば、月1,000円で年間12,000円も節約することが可能です。
微々たる金額でもストレスなくできることなら、見つけ次第即実行しましょう。
まとめ
- 老後の生活費を正確に予測するのは不可能
- 若いうちから老後に備え、貯蓄術・投資術・節約術の3本柱で資産を増やしましょう
老後に不安を覚える人は多いと思いますが、対策している人は少ないと感じます。
日本人(日本の企業)は答えを先延ばしにし、どうしようもなくなってから事の重大さに気づき、ようやく動き出すことが多いです。
一部の人以外急に大金を稼ぐことはできないため、早い段階で老後の問題に気づき対策を打たなければなりません。
そして、この問題を解決できるのは、国でも会社でもなく自分自身しかいないのです。
若いうちから貯蓄・投資・節約の3つのスキルを身に着けて、豊かな老後を迎えられるようにしましょう!