" />

高配当株

【高配当株投資】おすすめしないと言われる3つの理由とは?

高配当株投資は、直近の株価に一喜一憂することなく、長期投資に向いた投資手法です。

しかし、高配当株投資にも弱点があり、一部で「高配当株投資は儲からない」といった意見があるのも事実。

本記事では、

高配当株投資って、株を持っているだけで配当金をたくさんもらえてハッピーになれそう!!
でも、高配当株投資は儲からないって聞いたことがあるけど、なぜ?

といった疑問にお答えします。

結論として、高配当株投資は、リターン(利益)を最大化する投資手法ではありません。

また、この投資手法では、短期間で大きな財産を築くことも不可能です。

しかし、それでも高配当株投資には多くのメリットがあります。

本記事で、高配当株投資のデメリットを理解した上で、あらためて高配当株投資の魅力をお伝えできれば幸いです。

スポンサーリンク

高配当株投資が儲からない3つの理由

高配当株投資が儲からないと言われる理由は、以下の3点です。

配当金が支払われるたび税金がかかる

株価の大幅上昇が見込めない

きちんと銘柄選定しないと、減配・無配になるリスクが高まる

それでは、以下順番に解説していきます。

配当金が支払われるたび税金がかかる

配当金は、支払われた段階で収入(利益)とみなされます。

そのため、支払われた配当金額に20.315%の税金が課されます

1万円の日給から、税金が引かれて8,000円の手取りになった

と考えると、想像つきやすいでしょう。

一方、全くリターンが同じと仮定した「インデックスファンド」に投資した場合、配当金は支払われず再投資されます。

このわずかな差が、10年~20年後には大きな差になって現れ、配当金をもらった方が損をする計算になるのです。

投資の神様ウォーレン・バフェットもこの考え方です。

そのため、彼がトップに立ってからの「バークシャー・ハサウェイ(米国企業)」は、配当金を出しておりません。

配当金で還元せずあらたな投資に回し、企業価値を上げようという方針なのです。

株価の大幅上昇が見込めない

日本の高配当銘柄の多くが、成熟した企業になります。

そのため、将来の成長はそれ程望めず、株価が大幅に上昇することはあまりありません。

これは、時価総額(株価×発行株式数)で考えると想像がつきやすい。

前提として、株価を2倍にするためには、時価総額も2倍になる必要があるからです。

まず、時価総額100億円の企業が時価総額を100億円増やしたとすると、以下の計算が成り立ちます。

時価総額:100億円 → 200億円(2倍)

株価:1,000円/株 → 2,000円/株

一方、時価総額1兆円の大企業が、同じく時価総額を100億円増やすと、以下の計算になります。

時価総額:1兆円 → 1兆100億円(+1%)

株価:1,000円/株 → 1,010円/株

前者と同じく100億円時価総額を上げただけでは、株価の上昇はたった1%・・・

株価を2倍にするには、時価総額を1兆円も上乗せしないといけないのです。

ここまで言えば、どちらの銘柄が株価2倍になりやすいか一目瞭然ですね。

そのため、

株価の上がらない大企業の銘柄でちまちま3~4%の利益を得る

より、

中小型株で今後成長しそうな銘柄を買って何倍もの利益を狙った方が得だ

と言われているのです。

きちんと銘柄選定しないと、減配・無配になるリスクが高まる

高配当株投資をする上で欠かせないのが、銘柄選びです。

もし高配当だからという理由だけで銘柄を選んでいたら、間違いなく失敗します。

また、「高配当+大企業」と一歩踏み込んでも、まだ足りません。

以下、誰もが知る大企業が無配になった例です。

・東京電力 → 2011年東日本大震災による原発事故の賠償により、10年経った現在も無配が続く

・日産自動車 → ゴーンショックに加え直後にコロナショックで赤字・無配転落

・JAL ANA → コロナショックで飛行機利用者激減で赤字・無配転落

よって、購入して良い銘柄は、業績および財務面がある程度良好であることが前提となります。

まず、配当金の原資は「利益であることを覚えましょう。

利益がなければ基本配当は出せません。

しかし、どんなに優良な企業でも、リーマンショックやコロナショックなどのように一時的に業績が悪くなる場合があります。

その時、配当金の原資を一時的に企業の資産から充当するため、財務面も健全であることが要求されます。

潤沢な資産(特に現金およびその同等物)があれば、1~2年の不況を減配なしで乗り切れる可能性が高くなるのです。

以上から、高配当株投資は企業業績や財務状況の良し悪しを目利きできるスキルが必須となります。

これを理解せず保有しているだけで配当を得られるからと高配当株投資をはじめると、減配・無配に加え株価まで下がってしまうダブルパンチに見舞われてしますのです。

それでも高配当株投資を推奨する理由

前述のとおり、高配当株投資は利益を最大化できず、また銘柄選びの難易度が高いとデメリットがあることが確認できました。

しかし、それでも高配当株投資は魅力的な投資手法であると言える以下の理由があります。

①定期的に配当金が得られるため、自由に使えるお金が増える

②将来の株価より、将来得られる配当金の方が予想を立てやすい

③単純に楽しい

以下、解説していきます。

定期的に配当金が得られるため、自由に使えるお金が増える

主に日本の高配当株の多くが、3月と9月に配当金や株主優待をもらえる権利が確定し、6月と12月に配当金が支払われます。

もし平均配当利回り3%で1,000万円の株式投資を行っていたら、年間30万円(※税金は一旦考慮しません)、6月と12月に15万円ずつもらえることになります。

もらった配当金は再投資するもよし、趣味や家族サービスに使うもよし。

給与以外の収入が増えるため、配当金は日々の生活を向上させられます

一方、インデックス投資だと自動的に再投資されるため、自由に使えるお金は一切増えません

インデックス投資は利益を最大化することに長けていますが、日々の生活を豊かにすることができないデメリットがあります。

高配当株投資は利益の最大化ができない代わりに、日々の生活に彩りを与えてくれるのです。

将来の株価より、将来得られる配当金の方が予想を立てやすい

私は明日の株価が上がるか下がるか、全く予想できません。できたらとっくにミリオネアです(笑)

これは、凄腕の投資家含め、誰もが確実に読めないのは同じです。

明日の株価が分からないのですから、1年後の株価などもっと分かりません。

一方、配当金の支払い額は、決算発表時に各企業が公表してくれます

もちろん、当初の計画より利益が出せず公表未満の配当金しか支払ってくれない可能性もあります。

しかし、多くは公表どおりの金額を配当金として支払ってくれ、中には想定以上の利益が出て増配になることも!

よって、株価の値上がり予想と配当予想を比較すると、圧倒的に得られる配当金の方が予想を立てやすいのです。

もしあなたが

1ヶ月平均で1万円、年間12万円の配当金をGETしたい!!

と考えたのなら、

12万円(受け取り配当額) ÷ 3%(想定利回り) = 400万円

という式が成り立ち、

400万円の資金を用意し配当利回り3%以上の銘柄を購入すれば、月収1万円増やせる

という目標を立てることが容易にできるのです。

単純に楽しい

投資で利益の最大化を目的とするなら、インデックス投資だけ続ければ事足ります。

しかし、インデックス投資は毎月の積立て設定とたまにある暴落の際スポット買いする以外、ほとんどやることがありません。

そのため、インデックス投資には面白味がないのです。

一方、高配当株投資は銘柄選定する楽しみ、配当金や株主優待をもらう楽しみなどを味わうことができることが魅力♪

楽しいことの方が長続きするので、多少のリターン減に目をつむって、投資を楽しむのはぜんぜんありな選択肢です!

高配当株投資の弱点を克服する方法

高配当株投資の魅力も確認したところで、次に高配当株投資で成功するため、高配当株投資の弱点を克服する方法をお伝えいたします。

減配リスクの少ない銘柄の選び方をマスター

②インデックス投資も同時並行で

③暴落時こそが絶好の買いチャンス

減配リスクの少ない銘柄の選び方

減配リスクを減らすためには、正しい銘柄選びをしなければなりません。

主に銘柄選定する上で重要な項目は以下のとおりです。

・配当利回り
・配当性向
・過去10年の配当履歴
・直近10年の業績(売上・営業利益・営業利益率・純利益・ROE・ROA)
・自己資本比率
・現金および同等物の推移
・フリーキャッシュフロー(営業キャッシュフロー+投資キャッシュフロー)
・月足チャート
・セクター内の序列

「いきなりこんなに分かるかー」

と怒られそうですが、1つずつでも良いので身につけていきましょう。

私が特に重要視するのは「配当性向」

純利益の何%を配当金として支払ったかを表す指標です。

配当性向(%) = 配当金支払総額 ÷ 当期純利益 × 100

配当性向(%) = 1株当たり配当金 ÷ 1株当たり利益(EPS) × 100

例えば100億円の純利益で、配当金支払い総額が50億円だったら、配当性向は50%となります。

配当性向が高すぎる銘柄は大体業績もイマイチのため、この指標を見るだけで減配リスクの高い銘柄をある程度ふるい落とせます。

反対に、配当性向が低いのに高配当な銘柄は、配当を出す余力があり増配も見込めます。

この指標と合わせて、直近10年減配を行っていない銘柄を選べば、減配リスクを大分軽減できます。

その他では、「月足チャート」も初心者には分かりやすいですね。

上図JTの月足チャートのように、ぱっと見て明らかに下向きだとまだまだ株価が下がる可能性大!

そういった銘柄は業績も伴っておらず、投資対象からは外した方が無難です。

格言通り

落ちるナイフはつかむな!

の格言を徹底し、落ちてから拾うことを心がけましょう。

インデックス投資も同時並行で行おう

高配当株を買うタイミングは、基本的に株価が下がって配当利回りが高くなったときだけです。

そのため、長い期間上昇局面に入ると購入タイミングが訪れないため、資産を増やす機会を失ってしまいます。

そこで、タイミングを計る必要のない「インデックス投資」も同時に行うことがオススメ!

インデックス投資は世界経済やアメリカ経済全体にBETした投資手法のため、長い年月投資し続ければ、ほぼプラスになることが約束されております。

インデックス投資 → 配当金は再投資され、積立期間中はリッチになれない

高配当株投資 → 配当金に税金がかかり、利益の最大化ができない

二刀流で行うことで、お互いのデメリットを補い合うことができるのです。

暴落時こそ絶好の買いチャンス !!

株価が下がると、多くの投資家が悲しい気持ちになります。

しかし、高配当株投資の場合、そもそも狙っているのは3~4%の配当金のため、目先の株価に一喜一憂する必要がありません。

むしろ暴落時は、今までより配当利回りが高い状態で購入できるチャンス!!

いつ暴落が来ても問題ないように、あらかじめ購入する銘柄をリストアップし、○○ショックといった暴落に備えておくことが大切です。

私は以下の感じで、エクセルで購入候補をまとめていますよ。

この準備を怠ると、誤った銘柄を買ってしまったり、考えているうちに株価が戻ったりして、チャンスをつかめません。

こうして購入候補を可視化することで、暴落時に何から優先的に購入するかあらかじめ準備することが重要です。

まとめ:どのくらいのリターンを得たいのかが重要

最後に、高配当株投資のメリット・デメリットおよび弱点を克服する方法をまとめます。

デメリット

配当金が支払われるたび税金がかかる

・株価の大幅上昇が見込めない

・きちんと銘柄選定しないと、減配・無配になるリスクが高まる

メリット

定期的に配当金が得られるため、自由に使えるお金が増える

・将来の株価より、将来得られる配当金の方が予想を立てやすい

・単純に楽しい

弱点を克服する方法

減配リスクの少ない銘柄の選び方を習得する

・インデックス投資も同時並行で行う

・暴落時が絶好の買いチャンス

世の中には、様々な投資商品があり、様々な投資手法があります。

前提として、高配当株投資は年間3~5%程度の利益を狙う投資手法となります。

そのため、短期間で一財産築こうと考えている方には、全く持っておすすめできません。

まずは自分が投資で何を目的としているのかを明確にし、それに見合った投資手法を身につけるよう心がけましょう!

あわせて読みたい関連記事

知らなきゃヤバイ?【日本株】高配当株ポートフォリオの作り方

こんなお悩みを抱えている個人投資家が多いのではないでしょうか? 私は2008年より株式投資を始め、14年目になります。 これまでも高配当株を中心に買ってきましたが、高配当だけが取り柄の罠銘柄の減配に悩 ...

続きを見る

【厳選25銘柄を公開】日本株で高配当ポートフォリオを作るとしたら?

といった悩みを持っていたら、是非読み進めていただければと存じます。 最初に、私の株式投資プロフィールを紹介 こんな感じで、私も最初は何度も銘柄選定を間違えました(笑) さて、高配当銘柄はたくさんありま ...

続きを見る

スポンサーリンク

-高配当株