老後に不足する資金は2,000万円とも言われております。
「2,000万円なんて貯められない」と、すでに諦めモードの方も多いのではないでしょうか?
先に朗報を伝えると、この金額は年収が中央値付近にいる方なら貯蓄だけで届く金額です。
しかし、老後への備えが2,000万円で済むかは、実際にその時を迎えてみないと分かりません。
そのため、貯蓄にプラスして資産運用することも考える必要があります。
結論から言うと安全な投資方法とは、「預金」「国債」「インデックス投資」です。
本記事では2,000万円貯めることがそれ程難しくない理由と貯めるためのポイント、誰でも安全にできる資産運用の方法を紹介いたします。
安全な資産運用で老後の資産形成する方法を解説
なぜ、2,000万円は誰でも手が届くのか?
日本人の生涯年収は、2億円程度と言われております。
そのため、その10%を貯蓄すれば必然2,000万円残ります。
仮に年収400万円で40年間働いた場合でも、この計算より劣るものの1,600万円は貯蓄のみで貯められます。
足りない分は、「貯蓄率を5~10%上げる」か「リスクの少ない資産運用」をすれば不可能な数字ではありません。
以上のことから、お金を貯められない方は、まず給料が入ったら10%を先取り貯金することを意識しましょう。
収入の10%を先取り貯金するために、見直すポイントは?
①消費者ローンがある場合は真っ先に返済を
貯蓄や投資を行う前に、借金がある方は真っ先に完済することを考えましょう。
借金の中でも消費者ローンは10%を超える利息が発生するため、資産運用で利益を上げてもあっさり吹き飛んでしまいます。
もし複数の消費者ローンを抱えている場合、一番利息が高いものから片付けていきましょう。
②家賃は手取り月収の30%以内に
住宅にかける費用は、月々の支出の中で最も高くなります。
そのため、家賃を払いすぎていると必然お金が貯まりません。
ポイントは家賃を手取り月収の30%以内に収めることです。
多くの単身者は手取り20万円前後になるため、家賃6万円前後で各々希望にあった物件を探しましょう。
尚、2人以上のカップル・ファミリーの場合、世帯の手取り月収で同様の計算をして下さい。
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③車は使用頻度に応じた使い方を
車も家賃と並んで高額な支出となります。
購入価格も含めると、年間50万~100万円にもなります。
毎日使用していない人は、思い切って手放したり、カーシェアやレンタカーへ切り替えたりましょう。
また、これまで車で移動していたところを、徒歩や自転車、公共交通機関に置き換えることができれば、ぐっと支出を抑えることが可能です。
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④その他固定費の見直し
住宅や車ほど大きな支出ではないが、細かいところを改善することで、さらに支出を抑えることができます。
以下、いくつか例を紹介します。
・携帯電話
ライトユーザーは格安スマホへ機種変更する
・電力会社
東京電力など地域の電力会社のままなら、基本料金がない・ポイントが貯まるなどメリットのある電力会社へ変更する
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・保険の見直し
日本の国民皆保険制度は優秀。単身なのに生命保険に入っているなど、不必要な保険を解約する
3.初心者向けの安全な資産運用方法3選
未経験だと「投資はすべて危ないもの」と考えがちです。
しかし、大きな利益を狙うのでなければ、ローリスクで利益を得る方法はいくつかあります。
ここでは、元本保証型と元本割れリスクはあるものの比較的利益を出せる方法を紹介します。
①ネット銀行の普通預金(元本保証型)
預金は元本保証されております。
お金を銀行に預けていれば、年2回金利を受け取ることができます。
ただし、メガバンクに預けていてもたったの0.001%、100万円預けて10円です。
これでは資産運用と言えないレベルのため、ネット銀行に口座を開設しましょう。
楽天銀行はマネーブリッジで楽天証券と連動することで普通預金で年利0.1%、あおぞら銀行は年利0.2%とメガバンクの100~200倍の金利を受け取ることができます。
しかし、ペイオフ制度で保証される預金元本は1,000万円です。
万一に備え、同じ銀行に1,000万円以上預けることはないようにしましょう。
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②国債(元本保証型)
国債も元本保証されております。
リスクがあるとしたら国の破綻ですが、そこまで考えていたら何もできません。
普通預金だとつい使ってしまうという方は、国債にしてしばらくお金を使えなくしてしまうのも手です。
金利は0.05%と低いですが、ただメガバンクの口座に眠らせておくより50倍マシです。
尚、国債は金利よりキャッシュバックで数千円~数万円もらえることがメリットでしたが、2020年4月よりキャッシュバックキャンペーンの多くが終了してしまいました。
キャンペーンが復活するまでは、上記のネット銀行へ入れておく方が得策と言えるでしょう。
③インデックス型の投資信託(元本割れリスクあり)
リスクを取れる方は、「日経平均」や「TOPIX」、アメリカの「S&P500」など、指数に連動する投資信託を積立購入することをおすすめします。
投資信託は元本保証されていないため、もしリーマンショッククラスの大暴落に見舞われると、たちまち元本が半分以下になってしまうことがネックです。
しかし、そういう場合でも積立続けていくことでいずれ原点回帰し、最終的に高確率で元本を2~3倍にすることができるのです。
インデックス型の投資信託には株式と債券、日本と海外、不動産など種類は様々です。
メインはアメリカや先進国株式型となりますが、債券型や不動産を組み入れることで大暴落時にリスクを分散することができます。
この投資手法なら、株式の比率によるもののリターンは年間3~5%は期待できます。
元手が100万円なら年間3万円~5万円の利益が出るので、投資成績としては十分でしょう。
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Q.資産運用初心者におすすめの投資方法は? A.インデックス投資で外国株式に投資することです
つみたてNISAやiDeCoで節税するとさらに効果的です
投資信託を購入して利益が出ると、約20%の税金が引かれてしまいます。
折角頑張って得た金額に対して税金が取られるのは残念ですが、制度上仕方ありません。
しかし、運用益を非課税にする方法があります。
それが「つみたてNISA」と「iDeCo」です。
上限があるもののこの範囲内で投資信託を購入することで、運用益を非課税にすることができます。
さらに「iDeCo」は所得税および住民税を減税することができ、老後の資産形成のためにつくられた制度ながら、月々の手取り給料を上げる効果もあるのです。
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終わりに
老後資金を確保するためにまずやることは、月平均の貯蓄率を10%以上にすることです。(借金のある方は、最優先で借金を完済すること)
次に、まとまった金額を投資に回すことです。
リスクを取りたくない方は、少しでも金利の高いネット銀行へ口座を開き資金の大半を移して下さい。
普通預金だと使ってしまうという方は、定期預金や国債を購入するのも手です。
一方リスクを取れる方は、インデックス型の投資信託を無理のない範囲内で毎月購入して下さい。
ここまでできれば、それ程老後を不安視する必要はありません。
ただし、老後を不安視するあまり我慢しすぎると人生つまらないものになり、モチベーションが続きません。
収入の90%以内で、今も楽しんで生きていきましょう。
投資を始める手順
- 証券会社へ口座を開設
- 口座へお金を入金
- 欲しい投資信託を購入
おすすめの証券会社は以下3社です。