
「配当金などの不労所得だけで生活できたら、嫌な仕事を止められるのになぁ・・・」
という願望を、多くの方がお持ちではないでしょうか?
・毎日1時間かけて、満員電車に乗りたくない
・嫌な上司、気難しい顧客と会いたくない
・生活のためとはいえ、いつまでもやりたくない仕事をしたくない
配当金生活に憧れる人は、こんな悩みをかかえていないでしょうか?
しかし、現実として配当金生活を始めようと行動を起こしても、すぐ達成することはできません。
配当金生活を送れるようになるには、多くのお金と長い時間が不可欠です。
私は2008年より株式投資を始め、14年目になります。
これまでも高配当株を中心に買ってきましたが、高配当だけが取り柄の罠銘柄の減配に悩まされてきました。
そこで、2011年東京電力株での大失敗して以降、業績・財務状況が良好な銘柄を厳選して投資することに。
その結果、ほぼ資産0から9年で1,000万円を超える資産に増やすことができました。
私もまだまだ配当金生活には程遠いですが、すでに月2~3万円程の配当金を得ております。
結論として、あとは私と同じ行動を取り続けていけば、配当金生活を達成することは不可能ではありません。
この記事では、
・なぜ配当金生活までの道のりは険しいのか
・配当金生活を目指すために覚えておきたいこと
を解説しております。
そして、この記事を読むことで、
・配当金生活を達成するためのロードマップ
が理解できるようになります。
これから配当金生活を目指す人は、参考にしていただけると幸いです。
目次
配当金生活までの道のりが険しい理由とは?

投資の世界は、はっきり言って金持ち有利にできています。
100万円しか元手がない人が1億円作るには、資産を100倍にしなければなりません。
一方、すでに資産が5,000万円ある人なら、2倍で済みます。
同じ投資手法で資産が倍になった場合、
投資金額100万円 → 200万円
投資金額5,000万円 → 1億円
と大きな違いとなって現れます。
また、株式投資で期待できる年間平均リターンは5~7%程。
そのため、100万円の元手を10倍、100倍と短期間で増やすには、ハイリスクなことをやる他ありません。
ごくごく一部の人は成功し億万長者になりますが、大抵の人はよくてトントン、多くの人は元手を失います。
100万円の元手では5%/年の利益があっても、20年経ってようやく倍の200万円になる程度・・・
よって、
5年後には配当金生活を送れるように頑張るぞ!!
といった目標を立てたところで、ほぼ達成不可能なのです。
資産がいくらあれば、配当金生活は可能か?

まず、自身の月間生活費がいくら必要なのか考えましょう。
必要な金額は人それぞれ違いますが、月20万円必要なら240万円、月30万円必要なら360万円がそれぞれ配当金として受け取ることができれば、目的は達成されます。
また、FIREを題材にした書籍でよくみられる、
トリニティスタディ
トリニティ研究 - Trinity study - Wikipedia
を参考にするのもいいでしょう。
自分の年間支出 × 25
で出た数字が、早期リタイアするために必要な金融資産額とされております。
これはアメリカで生活することが前提のため、日本では完全に当てはめることはできませんが、
株式投資の年間平均運用益(7%) - インフレ率(3%) = 4%
という計算式から、残った4%で1年間生活ができれば、晴れてFIRE達成となるということです。
次に下図をご覧下さい。
青のシートが月20万円以上、オレンジのシートが月30万円以上の配当金を得られる資産と利回りになります。
ご覧のとおり、1,000万円を全額高配当銘柄に投資しても、1~2ヶ月分の生活費にしかなりません。
月20万円の不労所得を目指すなら、最低5,000万円以上を用意する必要があります。
このことからも、配当金だけですぐに生活するのは難しいことが分かるかと思います。
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配当利回りの目安は3.75%以上だが、高ければ良いわけではない

以前は配当利回り3%でも高利回りと言われておりましたが、最近は5%を超えることも珍しくなくなりました。
見出しの3.75%は、税引き後手取りが3%になる計算です。
しかし、配当利回りは高ければいいというわけではありません。
利回りが高いまま放置されているのは、何かしら理由があって市場から評価されていないということ。
そのため、安易に高配当であることを理由に購入するのは非常に危険!!
私も以下の銘柄にかつて手を出し、痛い目を見てきました。
・東京電力 → 2011年東日本大震災による原発事故の賠償により、10年経った現在も無配が続く
・日産自動車 → ゴーンショックに加え直後にコロナショックで赤字・無配転落
・JAL ANA → コロナショックで飛行機利用者激減で赤字・無配転落
配当金を多くもらえることはうれしいことですが、利回りが4%を超え5%くらいまで上昇した銘柄については注意が必要です。
配当金生活へのロードマップ

では、いよいよ配当金生活へのロードマップを解説していきます。
配当金を末永く受け取り続けるためには、
・高配当を長く続けられそうな銘柄を購入
・高配当株を買うための資金を増やす
の2つが必要不可欠です。
高配当な優良株と地雷株の見分け方
まず、地雷銘柄を購入してしまう人の特徴です。
・高配当であることだけを理由に購入
・誰もが知る大企業であることを理由に購入
・月足チャートで下降トレンド中の銘柄を購入
上記の理由や状況で購入してしまうと、減配や株価下落のリスクが高まります。
特に「大企業+高配当」は、罠に引っ掛かりやすいので要注意!!
大企業なんだから、倒産しにくいんで大丈夫!
といった感覚で購入してしまうと、のちのち痛い目をみますよ・・・
続いて、優良株の特徴です。
・過去10年間で減配がない
・過去10年間の業績(特に売上・営業利益)が右肩上がり
・自己資本比率が高い(40%以上)
・資産に占める現金等の推移が右肩上がり
・フリーキャッシュフロー(営業キャッシュフロー+投資キャッシュフロー)がほぼ毎年プラス
・月足チャートが右肩上がり
上記の多くの項目を満たした上で、
・配当利回り3%以上
・配当性向50%以内
の条件をクリアした銘柄が優良銘柄であり、減配・株価下落のリスクは低くなります。
優良株をどんどん増やしていくことで、配当金生活へ近づいていくのです。
尚、もっと深堀した銘柄選定方法は、下記記事にて解説しております。
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入金力で早期達成を目指す

株式投資は、余裕資金で行うもの。
そのため、とにかく毎月の支出を切り詰めて、1円でも多くの余剰資金を作るのが配当生活への近道です。
前述のとおり、投資は基本金持ち有利のため、1万円より5万円投資している人の方が資産の増え方は大きくなります。
ただし、配当生活を目指す上で、あまりにも今を犠牲にしすぎると逆にモチベーションが失われます。
そこで、まずは以下の固定費にポイントに絞って支出を見直していきましょう。
・家賃(住宅ローン)
・自動車
・保険
・携帯料金
これらは高額なもの、一見必要と思えるが不要なものが多々含まれております。
そのため、もし削ることができるようなら、支出減に効果抜群です!
次に、金額の小さい支出も見直していきます。
例としては、
・お酒
・タバコ
・課金ガチャ
・サブスクリプション
・ATM手数料
など。
1回1回は少額ですが、毎日・毎月のことですとかなりの金額になります。
ここでのポイントは、
止めることで精神的苦痛が大きいのか少ないのか?
もし大して苦痛でないようでしたら、削ることで余裕資金がアップします。
ATMの手数料なんて、むしろ払う方が苦痛ですよね(笑)
こうして自分の支出を最適化していくことで、余裕資金が生まれ、それが投資に回り、結果配当金生活が近づくのです。
節約についてもっと詳しく知りたい方は、下記記事を参照下さい。
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まとめ
最後に、本記事のまとめです。
◆高配当だが減配・株価下落リスクのある地雷銘柄に当たる人の特徴
・高配当であることだけを理由に購入
・誰もが知る大企業であることを理由に購入
・月足チャートで下降トレンド中の銘柄を購入
◆優良な高配当銘柄のチェック項目
・過去10年間で減配がない
・過去10年間の業績(特に売上・営業利益)が右肩上がり
・自己資本比率が高い(40%以上)
・資産に占める現金等の推移が右肩上がり
・フリーキャッシュフロー(営業キャッシュフロー+投資キャッシュフロー)がほぼ毎年プラス
・月足チャートが右肩上がり
上記条件を多く満たす銘柄で、
・配当利回り3%以上
・配当性向50%以内
のものを購入していきましょう。
また、同時に毎月の固定費や精神的苦痛を伴わない支出を削り、1円でも多く投資に回せるよう支出の最適化を行いましょう!!
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