トヨタ(7203)を買いたいけど、配当利回りが低い
国内No,2のホンダ(7267)なら配当利回りがトヨタより高い
こちらの方が高配当投資に向いているのでは?
といった疑問にお答えします。
投稿者の投資歴
私は2008年より株式投資を始め、14年目になります。
これまでも高配当株を中心に買ってきましたが、高配当だけが取り柄の罠銘柄の減配に悩まされてきました。
そこで、2011年東京電力株での大失敗して以降、業績・財務状況が良好な銘柄を厳選して投資することに・・・
そのおかげで、今では1,000万円を超える資産に増やすことができました。
最近は人気が低迷している印象ですが、
F1の世界ではトヨタより結果を出しています!
若い人・興味ない人は知らないかもしれませんが、
アイルトン・セナがマクラーレンでワールドチャンピオンになったときのエンジンはホンダ
2021年の優勝したフェルスタッペンの乗っていたレッドブルのエンジンもホンダ
こんな感じで、日本だけでなく世界の舞台でも大活躍しています。
2022年のニューイヤー駅伝も優勝しましたしね・・・
話が逸れましたが、ではホンダがトヨタより投資先として優れているかというと???です
その理由は
ポイント
- 業績がコロナ前まで回復していない
- 収益性(営業利益率・ROE)が低い
- 2021年3月期は減配
の3点
正直、どの数字もめちゃくちゃひどいわけではありませんが、3つ重ねると首をひねるといった感じです。
この記事では、ホンダをあまりおすすめしない理由を深堀していきます。
ホンダの購入を検討している人は、
- 買おうか迷っていたけど、この記事を読んで買う勇気が出た
- デメリットが許容できないから、投資するのをやめた
といった感じで、投資判断の材料としていただけると幸いです。
株探へ飛びます>>>ホンダ(7267)
トヨタの記事はこちら
-
株式分割で100株単元買いやすくなった「世界のトヨタ」配当金はいくらもらえる?
スポンサーリンク トヨタ自動車(7203)は、誰もが知る世界的自動車メーカー。 時価総額は約37兆円(本記事作成時)と全銘柄トップで、その額は2位のソフトバンクグループ約13兆円の2倍以上になります。 ...
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ホンダの配当金はいつ、いくらもらえる?
ホンダは日本企業にはめずらしく、これまで年4回配当を出しておりました。
ところが、2022年3月期より、他企業同様に年2回に変更されております。
ただし、年間トータルの配当金額は変わらないので、デメリットと考える必要はありません。
ということで、
権利確定日
3月と9月の最終営業日の2営業日前まで
に株を購入していれば、配当金がもらえます。
配当金の受け取りは決算の約3ヶ月後となることから、
6月
12月
に支払われます。
ホンダの直近の配当実績は、
配当実績
- 2021年6月 54円
- 2021年12月 55円
- 2022年6月 55円(予想)
となっています。
ホンダの配当利回りは?
ホンダの1株配当は110円
そのため、対配当利回りでの買い目安は以下のとおり。
配当利回りと買いの目安
- 配当利回り3.75% → 2,933円
- 配当利回り4% → 2,750円
- 配当利回り4.5% → 2,444円
- 配当利回り5% → 2,200円
3.75%が税引き後3%となるので、1つの目安にしましょう。
※金融所得増税をしないこと前提
2022年3月25日時点での配当利回りは3.18%
トヨタよりは高いですが、喜んで飛びつくような価格ではありませんね。
ホンダってどんな会社?
さすがに、誰もが自動車やバイクを製造する会社であることは分かるでしょう。
2輪に至っては、世界首位です!
よく「世界のトヨタ」と言いますが、十分
世界のHONDA
といっても過言ではないですね。
もっと詳しく知りたい人のみ、以下をご覧ください
●四輪車が主力で国内第2位。二輪車は世界最大手
主力の四輪事業では、日系四輪車メーカーの中でトヨタに次ぐ第2位の世界生産規模。海外現地生産比率も高い。二輪事業では、世界の先駆けであり世界最大手でもある。
北米を中心とした金融サービス事業、汎用エンジンなどの汎用パワープロダクツおよびその他事業も手がけている。2015年、「ホンダジェット」の引き渡しを開始し、航空機産業に参入。次世代燃料電池システムでは、GMと共同開発中。自動運転では、米ウェイモ社(グーグル社を傘下に持つアルファベット社の子会社)と共同研究に向け検討しているほか、GMクルーズホールディングスと、無人ライドシェアサービス用車両の開発で協業することに合意した。
<売上構成>(21/3期連結、外部顧客への売上収益): 四輪65%、金融サービス19%、二輪14%、ライフクリエーションおよびその他2%。
1948年、本田宗一郎が創立した本田技術研究所を母体に設立。当初は二輪車専門メーカーであったが、63年に四輪車に進出。72年、米国・マスキー法を世界で初めてクリアした低公害エンジン「CVCC」を搭載した「シビック」を発売。82年に、日本メーカーとして初めて米国で乗用車現地生産をスタートさせた。
松井証券サイト内より引用
ホンダのデメリット(イマイチおすすめできない理由)
では、いよいよ本題
冒頭のイマイチおすすめできない3つの理由をおさらい
デメリット
- 業績がコロナ前まで回復していない
- 収益性(営業利益率・ROE)が低い
- 2021年3月期は減配
では順番に解説していきます。
業績がコロナ前まで回復していない
上図のとおり、10年前より売上は倍くらい
でも、コロナ前2019年3月期の16兆円くらいの売上からは、大分足踏み状態ですね💦
売上はすべての数字の源泉
ここが近年伸びていないのは気になるところです。
収益性(営業利益率・ROE)が低い
次におすすめできない理由が、収益性の低さです。
高配当株投資をするなら、
営業利益率・ROE 両方10%以上
はほしいところ。
しかし、ホンダはどちらも1桁台・・・
しかも、8~9%など妥協できるレベルですらありません。
収益性が高いということは、
同業他社より特別抜きんでているものがある
と解釈できます。
反対に低いと、同業他社と五十歩百歩を意味するのです。
あくまで数字上ですが、多くの人にとってホンダの評価は
車 → トヨタ
バイク → ヤマハ発動機
といった感じで、
別にホンダじゃなくてもよくね?
と解釈できるのです。
2021年3月期は減配
ホンダは前期減配しております。
高配当株投資において、
直近10年以内に減配がない
ことは重要視されます。
わずか2円ですが、減配は減配・・・評価は落ちます。
むしろ、この配当性向の低さなら、現状維持でも無理はなかったのではないでしょうか?
自社株買いで還元しているわけでもないですし・・・この辺がちょっと株主還元の意欲に疑問符が残りますね。
まとめ
以上のように、ホンダは極端に悪いところはありません。
しかし、ちょいちょい基準値を下回っている点があり、総合的にあまりオススメできないといった結果でした。
配当利回りも3%台前半で推移しているため、
わざわざこの銘柄買わなくてもよくね?
と結論づけられます。
ホンダの車がとにかく大好き!
F1でもずっと応援してきた!!
みたいに、ホンダ愛のある人なら買っていいでしょう。
しかし、そういった感情がないようなら、トヨタや他の高配当銘柄を買うことをおすすめします。