本書を読み実行すれば、多くの人が健康でスリムな身体を手に入れられるでしょう。
健康体でないとあらゆるパフォーマンスが下がり、投資やビジネスにおいても悪影響を及ぼしてしまいます。
記載内容をすべて実践するのは容易ではありませんし、おそらくできる人はほとんどいないでしょう。
しかし、本書にある一つでも多くのことを実践し、健康な身体を目指すことを推奨します。
おすすめビジネス本【医者が教える食事術 最強の教科書】この1冊を読んで、健康でスリムな身体を手に入れる方法とは?
「身体の不調の9割は血糖値」は本当か?
本書では身体の不調の9割は血糖値と記されています。
食事により糖質を摂取すると、すい臓からインスリンが放出され血糖値を下げます。
しかし、糖質の摂取量があまりに多いとインスリンも大量に放出され、高血糖状態から急激に低血糖になるとのこと。
本書P38の図にあるとおり血糖値が70mg/dlを切ると、眠気やだるさなど身体に影響が出てくると記されております。
体感でランチの後の仕事や学校の授業が眠かったりだるかったりするのは、多くの人が感じたことがある症状ではないでしょうか?
私も体感しており、さらに不調なときは吐き気や頭痛を感じることもあります。
そのため13時に大切な仕事があるときは、ランチを仕事が終わった後にするようにしております。
経験則から感じ取れるように「身体の不調の9割は血糖値」は、ある程度信頼できる情報かと考えられます。
現代人は知らないうちに糖質中毒になっている?
甘いジュースや甘いお菓子は砂糖が多く入っていて、身体に悪いと多くの人が思うことでしょう。
そのため、これらは「ダイエット中は食べない」など意識しやすいのですが、怖いのは一見身体によさそうなものにも大量の砂糖が入っているという事実です。
例えば、本書P29の「人気の清涼飲料水の糖質量」にある「CCレモン」。
500mlのペットボトル1本飲むだけで、角砂糖12.6個分にもなります。
ビタミンCが取れた上飲みやすいとガブガブ飲んでいると、あっという間に不健康な身体となってしまうのです。
このように、隠れた砂糖に気づかずむしろ健康にいいと勘違いして摂取すると、どんどん不健康な糖質中毒になってしまいます。
「コーラが好きだけど身体に悪そうだから、ビタミンCが摂れるCCレモンを毎日飲もう」という考えはNGということです。
また、同様に「1日分の野菜が摂れる」とうたう野菜ジュースも砂糖が大量に入っているため、野菜は固体で摂ることも推奨されております。
尚、現代人が「糖質中毒になっている」の信憑性は、スーパーやコンビニで買い物するとき、手に取った商品の成分表を見れば一目瞭然。
今まで身体に良さそうだと思って買っていた野菜ジュースやスムージーなどに、砂糖が多く含まれていることが分かるはずです。
肥満のメカニズムを知れば痩せられる
まず、摂取した様々な種類の糖質は、分解されブドウ糖になり血中に流れます。
その後過剰に摂取されたブドウ糖はすい臓から放出されたインスリンによって、グリコーゲンとして肝臓や筋肉に取り込まれます。
ここまでは正常で、グリコーゲンは遭難など万一何日も食事が摂れないときにブドウ糖に戻り、生命維持の役に立ちます。
しかし、グリコーゲンとして体内に貯蔵するのは限度があり、さらに過剰摂取されたブドウ糖は中性脂肪となります。
つまり、糖の過剰摂取が肥満の原因ということです。
そして、肥満は高血糖とセットということになり、肥満であることを放置するのは非常に危険ということも言えます。
このことから、ダイエットには「カロリーを抑える(食べる量を減らす)」のは効果が薄く、「糖質(≒炭水化物)を減らすこと」が重要と読み取れます。
尚、グリコーゲンと中性脂肪で先に使われるのはグリコーゲンのため、一度太るとなかなか痩せにくいのです。
食べていけないものワースト5と身体にいいもの10選
では、前述までの情報を基に何を食べてよくて、何を食べてはいけないのか本書に記されているものを一覧にしてみました。
食べてはいけないワースト5
- 清涼飲料水
- 砂糖菓子
- 果物
- 白米(白いパン・うどん含む)
- 玄米(全粒粉パン・イモ類含む)
清涼飲料水は前述のとおり、1本飲めば角砂糖10個分以上の商品がゴロゴロあるため、摂取してはいけないもののトップに君臨します。
次は、分かりやすい砂糖菓子。
甘いケーキやまんじゅうは勿論、一見砂糖と関係ないおせんべいなども含みます。
原料がお米のため、砂糖菓子同様糖質が多いのです。
3位は果物で果糖が多いためランクイン。
ビタミン・ミネラルなどいいものも含まれているため、お菓子よりはマシです。
以降はお米やパンなど主食がランクインしております。
お米を全く食べないのは多くの人は難しいですし、糖質自体は必要なものであるため、すべて絶つのは推奨されておりません。
ここで特に気を付けるのは牛丼やラーメンなどの一品もの。
定食だとサラダなどがついてくるため、食べる順番はごはんを最後にすることで血糖値の上昇を抑えられます。
しかし、牛丼やラーメンなどの一品ものは野菜がないため、空腹時に一気に食べると余分な糖まで吸収し血糖値が急上昇してしまいます。
小食なのに太っている人が自分や周りにいないでしょうか?
清涼飲料水をよく飲んでいるか、この一品ものばかり食べて野菜を食べないのが原因の可能性があります。
ごはんは可能な限り定食で、かつ野菜を食べた後最後に食べるよう心がけましょう。
身体にいいもの10選
- オリーブオイル
- ナッツ
- ワイン
- チョコレート
- 大豆
- チーズ
- ブルーベリー
- コーヒー
- 酢
- 生もの
まず、オリーブオイルやお酢は調味料として加えることで、血糖値を下げてくれます。
次に、おやつはスナック菓子や砂糖菓子をよく食べる人は、ナッツやチョコレートに代えましょう。
ナッツ(くるみ・アーモンド・カシューナッツなど)は食物繊維やミネラルなどが豊富。
チョコレートはハイカカオ(カカオ70%以上)限定ですが、ポリフェノールが含まれており抗酸化作用を持っております。
お酒はビールや日本酒は糖質が多く含まれているため、ポリフェノールが多く含まれるワインがおすすめ。
他にはハイボールのようなウイスキー系も糖質が少ないです。
ただし、ワインは酔いやすいため飲みすぎ注意です。
尚、この10選の中で最もいいとされているものは大豆です。
本書でも大豆は「完璧な食べ物」と記されております。
イソフラボンは、AGEと尿酸値を下げる効果があります。
豆腐や納豆、豆乳は積極的に摂取していきましょう。
AGE牧田クリニックHPより
まとめ
- 身体の好調を維持するためには、血糖値のコントロールが必要
- 現代人は知らず知らずのうちに、糖を過剰摂取してしまっている
- 糖の摂取を押さえなければ、痩せることはできない
- 本書の食べていいもの悪いものを参考に、毎日の食生活を見直しましょう
本書を読めば、健康な身体づくりとダイエット両方の知識を得ることができます。
自身も本書の信憑性を確かめるため実践してみたところ、3ヶ月程で明らかに痩せました。
この経験から、下手にきつい運動や高額の健康食品・サプリを買う必要はないと感じました。
ただ、一般人はもちろん特に食べることが好きな人には、本書の内容すべてを実践するのは精神衛生上良いとは言えません。
食べていいもの・悪いものを把握し、「悪いものは毎日食べない」「夜遅くは食べない」など自分ルールをつくり、ストレスとならない範囲で本書の内容を実践していきましょう。