iDeCoと聞くと、
60歳にならないと引き出せないんでしょ?
万一のとき現金にできないと困るよ・・・
といったネガティブな意見はそれなりにあり、それ故やらない方がいらっしゃいます。
しかし、iDeCoについては賛否両論あるものの、結論として
サラリーマンは基本的に今すぐ始めるべき
です。
その理由は、老後資金を形成しながら節税効果の恩恵を受けられるから。
もう少し分かりやすく言うと、
節税効果→給料の手取りUP!
ということです♪
そこで、本記事では様々な反対意見を論破しつつ、iDeCoをやるべき理由を解説していきます。
その前に、
iDeCoって、なんぞ?
という方は、まず下記サイトをご覧下さい。
特定非営利活動法人 確定拠出年金教育協会 HPより
サラリーマンがiDeCoをやるべき理由は節税効果にあり
サラリーマンがiDeCoをやる最大のメリットは節税です。
年末調整または確定申告することで、掛け金の全額が控除されます。
例:毎月10,000円積立てたら・・・
10,000円 × 12ヶ月 = 120,000円
が全額控除され、その年の所得が12万円減らせます。
払いすぎた所得税は12月の給料時に返ってきます。
また、翌年の住民税も安くなることに!
将来の老後資金形成ができた上に、現役世代でも手取りを増やすことができる!?
私は、iDeCoが非常に優れたシステムと断言できます!
iDeCoのデメリットは概ね論破できます
それでは、ここから反対意見に対し論破していきます。
iDeCoをやるべきではないというサイトや動画を見てみると、
①60歳まで引き出しができない
②元本割れリスクがある
③特別法人税の復活
が挙げられております。
しかし、基本的に以下の考え方をもって臨めば、やるメリットの方が大きいと考えます。
60歳まで引き出しができない
前提として、iDeCoの目的は老後資金を増やすことです。
iDeCoは目先の利益を求めるものではないため、
20~30年引き出しできなくても問題ない資産
と考えられませんか?
反対に、好きなときに引き出しできるようなら、多くの人が事あるごとに引き出してしまうと思います。
そうなると、本来iDeCoの役割である「老後の資産形成」とは別のものとなってしまいますね・・・
引き出して自由に使えないことは、むしろメリットだと考えられます。
元本割れリスクがある
投資信託で運用する場合は、元本割れリスクがあります。
しかし、以前の記事で解説したとおり、海外株式に投資していれば、
世界経済は右肩上がり → 20~30年後は今より株価が上がる
となる可能性は高いです。
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コストの低いインデックスファンドを選択することで、低リスクで一定のリターンを得ることは可能と言えます。
それでも、
元本割れがあるのは、絶対にイヤ!!
という方は定期預金の選択も可能ですよ。
金利は非常に低いですが、少なくとも積立て期間に資産を微増させつつ節税の恩恵を受けられます。
特別法人税の復活
特別法人税は1999年より凍結されております。
これが復活すると企業年金の全金額に毎年1.173%の税金が課されます。
大和証券HPより
もし復活してしまうと、
iDeCoも課税対象とされる可能性があるのでは?
というご意見です。
ひとまず2020年に凍結期間の延長が決定され、2023年まで復活することはなくなりました。
とはいえ法律が残っている以上、このリスクは多少考慮する必要はあります。
対策としては、1.173%以上利益を出せない商品を運用しないこと。
元本保証されている定期預金は1%も利益は出せないため、復活したらアウト!
そのため、元本割れリスクに目をつむり、年利4~5%の利益を見込める投資信託で運用するのが妥当でしょう。
尚、特別法人税復活には多くの大企業が抵抗勢力となります。
また、iDeCoをやる人を増やしておいて決行したら、復活のための陰謀だと批判されること必至です。
今のところは復活なしと考えて問題ないでしょう。
主婦や余裕資金がない人はiDeCoをやらない方がよい
最大メリットを節税と考えると、そもそも収入のない主婦は節税の恩恵がありません。
そのため、運用益を狙うならNISAを利用した方が、多くの資金を投資できるためおすすめです。
また、余裕資金が少ないサラリーマンもやらない方がいいです。
資産形成の優先順位は、
目先の生活費 > 老後資金
です。
資産がほとんどない方は、まず半年分の生活防衛費を蓄え、それを超えて余裕資金ができた段階で始めて下さい。
前述のとおり、iDeCoは原則途中で下ろせないため、
生活費が急な出費でなくなったので、iDeCoの積立て分を換金させて下さい!
みたいなことはできませんのでご注意を。
まとめ
最後に本記事のまとめ。
節税効果のあるサラリーマンはiDeCoを絶対やるべき
◆iDeCoのメリット
・現役世代でも住民税・所得税を少なくし、手取りを増やせる
・その上で老後の資産形成もできる
◆iDeCoのデメリット
・60歳まで原則引き出せない
・元本割れリスクがある
・特別法人税の復活
iDeCoにはデメリットはあるものの、それ以上の恩恵があります。
元本割れが嫌なら定期預金、リスクを取れるなら海外株式のインデックスファンドをメインに買うのがおすすめです。
ただし、主婦で節税の恩恵が受けられない、投資する余裕のない人は無理に行う必要はありません。
デメリットについても十分理解しつつ、自分に合った金額、商品を選んでiDeCoを始めてみましょう。
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