
昨日、JTより株主優待が届きました。
YouTubeやSNSで少し前から到着報告が上がっていたため、
「あれ?送り忘れてたかも?」
と一瞬不安になりましたが、無事届いていたようで何より。
JTについては本ブログで何度も取り上げておりますが、あらためて現時点での投資判断をおさらいします。
目次
JTの現時点での投資判断は?
YouTubeやSNSを見ると、
「まだまだ高配当株として持っていて問題ない」
と主張している方と、
「減配発表した時点で、高配当株としては不適格」
と主張している方と半々くらいかなと感じます。
私はどちらかと言うと「まだ高配当株で問題ない」と判断しております。
ただ、たくさん買っていいかというとそういう訳ではなく、現時点でJT株をどれくらい所有しているかで投資判断が以下のとおり分かれます。
- JT株を保有しておらず、これから購入を考えている人
- JT株を100~200株程度保有しており、ポートフォリオのごく一部である人
- JT株を大量に保有している人
①JT株を保有しておらず、これから購入を考えている人
現時点で保有していないのなら、購入は控えた方がいいです。
その理由は以下のとおり。
- JTより優良な高配当銘柄は他にいくらでもある
- タバコはESG投資に逆行している
- 更なる減配の可能性あり
JTより優良な高配当銘柄は他にいくらでもある
これから高配当株をどんどん集めようと考えているのなら、他にいくらでも高配当銘柄はあります。
具体的には「三菱UFJフィナンシャルグループ」「三井住友フィナンシャルグループ」といった銀行銘柄、「NTT]「KDDI」といった通信銘柄、「オリックス」「三菱HCリース」といったリース銘柄などです。
適当に挙げただけでもこれくらいは思いつくため、わざわざ危なっかしいJTを優先させる必要はないでしょう。
タバコはESG投資に逆行している
まず、「ESG投資ってなんぞ?」という方は、下記サイトをご覧下さい。
大和証券サイトより
最近まで私は、このテーマについてそれ程注視しておりませんでした。
しかし、世界的に脱炭素問題がしばしば取り上げられるようになり、投資の世界でも無視できないレベルになってきたと感じております。
先日のニュースでも、「三菱UFJ銀行が石炭火力への融資を厳格化する」といった脱炭素の動きがみられます。
これがあるから、火力発電メインの電力会社は、高配当でもあまりおすすめできないのです。
もちろんタバコも環境に悪い商品で、このESGの流れと完全に逆行します。
事実、ここ数年それ程利益は落としていないものの、JTの株価は下がり続けております。
業績はそれ程悪くなくても、世界の投資家からはそっぽを向かれているため、しばらく株価上昇は見込めないでしょう。
更なる減配の可能性あり
2021年12月期は、大方の予想に反して減配となりました。
154円/株 → 130円/株
業績は悪くなる一方で、今期も悪いようだと更なる減配の可能性があります。
現時点で業績悪化も株価下落も、まだ止まったとは言えません。
そのため安易に買ってしまうと、株価下落と減配でダブルパンチを食らう可能性があります。
②JT株を100~200株程度保有しており、ポートフォリオのごく一部である人
現時点で200株以下で保有している方は、とりあえずホールドしていて問題ないと思います。
前述のような不安材料があれど、
- 資産やキャッシュは潤沢
- 国がバックについている(財務大臣が3分の1保有)
- まだ配当利回り6%以上の高配当
- それなりに使える株主優待がもらえる
とプラス材料もあるからです。
減配リスクはありますが、倒産リスクとなると極めて低いです。
また、減配リスクはあれど、無配まで一気に転落する可能性も低いです。
それから、上記画像のように28杯分のごはんが貰えるのですから、優待をプラスした利回りも高いです。
最悪どこかでお別れをすることになるかもしれませんが、これだけ配当と優待を貰っていれば、将来損切りしたとしても100~200株程度なら大した痛手にはなりません。
復活の可能性が0ではないため、少量を保有し続けるのはありだと考えます。
ただし、これ以上許容できないレベルの減配があった場合には、即撤退しましょう。
③JT株を大量に保有している人
JT株の保有比率があまりにも高い方は、上記の100~200株くらいまで落とすか、いっそすべて売却して他に乗り換えることをおすすめします。
ポートフォリオの大半がJT株になっているようでしたら、今すぐ手を加えるべきです。
JT株に限らず、どんなに優良銘柄でも個別銘柄に全力投資はNGです。
JTはさらに株価も利益も右肩下がりな訳ですから、さらにリスクが高まります。
できればポートフォリオの10%以下、最低でも20%以内には引き下げたいところです。
まとめ
- JT株を保有していない人は、他の高配当銘柄を物色して下さい
- JT株を100~200株保有している人は、一旦ホールド。ただし更なる減配時は即売却を
- JT株を大量保有している人は、いますぐ撤退か200株以内まで売却して下さい
賛否両論、以前から意見の分かれるJTですが、今の投資判断はこんな感じで良いかと。
基本的に現時点で関わっていない方は、あまり関わらないことをおすすめします。
私は保有してしまっているため、しばらくはJTと付き合っていく所存です。