
すかいらーく(3197)の株主優待は、お馴染のファミリーレストラン「ガスト」「バーミヤン」「ジョナサン」などで使える食事券になります。
おそらく多くの人が近所や職場近くにすかいらーく系の店舗があると思いますので、全国誰でも利用できるのが最大のオススメ理由です。
しかし、コロナウイルスの影響もあり、現状すかいらーくの業績は盤石とは言えません。
ここで解説するメリット・デメリットを把握し、買い時を探っていくのが重要です。
目次
ガストやバーミヤンでおなじみの「すかいらーく」のメリット・デメリットを解説
1.メリット
- すかいらーくの株主優待は食事券。100株からもらえます
- ガスト・バーミヤン・ジョナサンなど全国に店舗があって使いやすい
- 年齢層・生活スタイル問わず、多くの人に使い勝手が良い
2.デメリット
- 2019年12月期は減配。コロナウイルスの影響で更なる減配も?
- 前期(2019年12月期)の売上は過去最高。しかし、高騰続く人件費の影響で利益は減少傾向
- 2020年第一四半期は大幅減益。2020年は苦しいスタートに
1.メリット
1-1.すかいらーくの株主優待は食事券。100株からもらえます
◆6月末日
・100株以上 3,000円(3,000円カード×1枚)
・300株以上 9,000円(3,000円カード×3枚)
・500株以上 15,000円(5,000円カード×3枚)
・1,000株以上 33,000円(3,000円カード×1枚)+(5,000円カード×6枚)
◆12月末日
・100株以上 3,000円(3,000円カード×1枚)
・300株以上 11,000円(3,000円カード×2枚)+(5,000円カード×1枚)
・500株以上 18,000円(3,000円カード×1枚)+(5,000円カード×3枚)
・1,000株以上 36,000円(3,000円カード×2枚)+(5,000円カード×6枚)
最低の100株から年に2回もらえるのはうれしいです。
尚、下記のとおり最低の100株保有より300株以上保有している方が、優待利回りは高くなります。
とはいえ、1,000株で160万円以上かかることを考えると、資金が少ない人は100株、ある程度資金がある人は300株保有が妥当と言えます。
◆2020年7月6日時点の優待利回り
・100株 60円(優待)÷1,628円(株価)=3.68%
・300株 200円(優待)÷4,884円(株価)=4.09%
・500株 330円(優待)÷8,140円(株価)=4.05%
・1000株 690円(優待)÷16,280円(株価)=4.23%
1-2. ガスト・バーミヤン・ジョナサンなど全国に店舗があって使いやすい
以前の記事でも触れましたが、株主優待はどんなに内容が良いものであっても、使う機会がないと意味がありません。
すかいらーくの株主優待が使える店舗には「ガスト」「バーミヤン」「ジョナサン」などのファミリーレストランが含まれます。
これらの店舗は全国どこにでもあるため、住んでいる地域問わず誰でも使えるのは大きなメリットと言えます。
1-3. 年齢層・生活スタイル問わず、多くの人に使い勝手が良い
ファミリーレストランは、利用する年齢層や生活スタイルを問いません。
独身なら仕事の日は職場近くでランチに、ファミリーなら休日に家族みんなで利用することで、楽しい時間を過ごすことができます。
また、フリーランスの人はドリンクバーで2~3時間、仕事や打ち合わせで利用することも可能です。
ランチにディナー、家族サービスに仕事の打ち合わせなど、多くのシーンで活用できるのは大きなメリットです。
2.デメリット
メリットがたくさんある「すかいらーく」ですが、一方でデメリットがあることにも目を向けなければなりません。
2-1.2019年12月期は減配。コロナウイルスの影響で更なる減配も?

上図はすかいらーくの業績になります。
まず、配当金に目を向けると、2018年までの38円から2019年は19円に減配されました。
2020年12月期はコロナウイルスの影響で見通しが出ていないため、業績悪化による更なる減配は可能性として大いにあり得ます。
2-2. 前期(2019年12月期)の売上は過去最高。しかし、高騰続く人件費の影響で利益は減少傾向
すかいらーくの売上は年々上昇しております。
2019年内はまだコロナウイルスの影響が出ていないため、売上は過去最高となりました。
しかし、2016年12月期以降、利益は減少傾向です。
この要因はコロナウイルスではなく、ここ数年続いている人件費の高騰が挙げられます。
牛丼でお馴染みの「吉野家」も、最近まで高騰する人件費に売上が食い潰されておりました。
最低賃金が上がると我々一般人にとって、うれしいことのように思われます。
しかし、雇う企業側は負担大となるため、これが原因で人員削減されてしまっては、結局労働者に負担が戻ってしまうのです。
現在は店舗の注文がタブレット式に変わっております。
今後IT化・デジタル化により、いかに業務を効率的に行うことができるかがポイントとなるでしょう。
2-3.2020年第一四半期は大幅減益。2020年は苦しいスタートに

上図はすかいらーくの第一四半期(1月~3月)の業績です。
売上は小幅の減収で持ちこたえましたが、利益は前期の約10分の1まで落ち込んでしまいました。
コロナウイルスの影響は、第二四半期(4月~6月)の方が大きいと思われます。
まだコロナウイルスの影響が少ない第一四半期でこれだけ悪い決算内容のため、今後の不透明さを考えると、今すぐこの株を買うのは得策と言えません。
まとめ:買いのタイミングは「株主優待だけ」で利回り4%以上
以上のように、すかいらーくの2020年は波乱のスタートとなってしまいました。
しかし、何だかんだこの手の株は、一時的に下落しても最終的には戻ると考えます。
2014年に216億円の赤字を出したのにほとんど下がらなかった、マクドナルドがいい例です。
もし次の決算発表で大幅の減益や赤字転落となれば、おそらく株価は下落すると思いますが、そこで株主優待だけで利回りが4%を超えたら買いを推奨します。
100株で年間6,000円なので、1株1,500円がターゲットとなります。
株主優待はすかいらーくの生命線。
たとえ赤字転落しても改悪する可能性は低いとみております。
株主優待で来店を促し、持っている優待金額以上使ってもらう方が、企業側にとって好都合です。
ここを改悪してしまうと、「来店数の減少」→「売上の減少」となりかねません。
一方、配当金を狙ってこの株を買っている人はほぼいないため、業績悪化でまず手を付けるのは配当金ではないかと予想します。
よって、配当金を除いた株主優待だけで利回り4%が買い時と結論づけます。
これからすかいらーく株の購入を検討している人はすぐに飛びつかず、次の下落でターゲット価格まで下がるのを待って買うようにしましょう。
株主優待をもらうための手順
- 証券会社へ口座を開設
- 口座へお金を入金
- 欲しい優待の株を購入
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株主優待銘柄狙いの基礎知識は、以下の記事を参照下さい。