こんな人におすすめの記事
- 自分の年収でいくらの家賃までが適正か知りたい方
- 毎月給料日前にお金がなくなり、貯金ができないとお悩みの方
老後資金やFIREを目指す上で、毎月一定額の貯金(最初は手取りの10%)は必須事項です。
毎月かかる固定費でもっとも高いものは住宅費(家賃・住宅ローン)
ここを削ることができれば、一気に資産形成に向けた資金を貯めることができるようになります!
ところが、多くの人が給料日前になるとお金がなくなり、一向に資産形成ができません。
貯められない理由は多々ありますが、一番可能性が高いのは、
みんな家賃払いすぎ
ということ
この記事では
ポイント
- 自分の適正家賃はいくらなのかを知る
- 支払い過ぎだった場合の具体的な行動事例
について解説していきます。
尚、この記事を解説している私ですが
投稿者のプロフィール
現役の不動産賃貸の営業マン(宅建士持ち)
業界歴は約15年(この前3回目の宅建更新しました)
私も適正家賃内で生活することで、年収300万円以下の時代でも100万円貯蓄できることもありました
現在は、株式等の資産運用もあわせて、9年で資産1,000万円を達成しております
といった感じです。
それでは、この記事を読んで、最大固定費である住宅費(家賃)を減らし、資産形成の足掛かりをつかんで下さい!
貯金するための適正家賃はいくら?
我々不動産屋は
年収の3分の1以内で収まっていれば、審査大丈夫っすよ
て回答するけど、これあくまで貸主側の都合
入居者の他の生活費や貯蓄、娯楽の費用のことなんて、これっぽっちも考えていません。
だから、これを鵜呑みにして家賃のアッパーを決めると、家賃払いすぎでお金が貯まらなくなるのです。
年収しかも税引き前で審査するから家賃の払いすぎとなる
私は長らく賃貸をメインとしている不動産会社に勤めており、物件に申込が入ると顧客の年収をみることができます。
そこで
この年収でこんな高いところ借りるの!?
と思うことが多々あります。
年収は入居審査において重要な項目
おおむね
年間支払う総家賃が年収の3分の1
に収まっていれば審査上問題ありません。
あとは、保証会社の方がOKを出せば入居できます。
しかし、この基準は手取りではなく
税金や保険料を引かれる前の金額
に対して
また年収に対してみているため、ボーナスも含んだ金額になります。
例:年収400万円、家賃10万円を申込をした場合の貸主基準
120万円(年間支払い総額) ÷ 400万(年収) × 100 = 30%
貸主基準に収まっているため、他に余程の問題がなければ審査は通過してしまいます。
しかし、これを「手取りかつボーナスなしの月収」に当てはめるとどうでしょう?
年収400万円の場合、ボーナス除いて税金・社会保険料を引いたら、月の手取りは20万円程度になります。
すると・・・
10万円(月間支払い額) ÷ 20万円(手取り) × 100 = 50%
なんと、収入の半分を住宅費に充てていることとなります!?
感じ方は人それぞれですが、月収に対して家賃が高いと感じる人の方が多いのではないでしょうか?
これではお金が一向に貯まらないのが頷けますね。
手取り月収で自分の適性家賃を計算しましょう
このように、貸手側の基準に合わせてしまうと、明らかに家賃にお金をかけすぎることになります。
そこで、
手取りかつ月収(ボーナスなし)の30%以内
が自分の家賃が支払えるアッパーだと判断して下さい。
上記の例だと、
20万円(手取り月収) × 30% = 6万円
がアッパー家賃であることが分かります。
もし計算して手取りの半分は家賃になっていることが分かったのなら、ただちに引っ越しを検討しましょう。
また、この数字はあくまでアッパー
はっきり言って、まとまった資産形成を目指すのなら、
もっと家賃は抑えるべき
自分の住むエリアに、自分の要望に合った物件がアッパー以下の賃料でゴロゴロあるようなら、
1ランク上の物件に住める!
と、わざわざアッパー家賃に近い物件を選ばないようにして下さい。
貯金や収入が少ないうちは比較的安いエリアに住もう
月収の30%以内と言われても・・・
そんなこと言われても、私の住んでいるエリアじゃそんな安い物件はない
風呂なしのボロアパートに住めとでも言うの?
といった意見もあるでしょう。
当然、それでいい人もいるでしょうが、皆さん最低限
希望条件
- 絶対にバストイレ別
- 1階は防犯上嫌だから、2階以上が絶対
- オートロックはほしい
- テレワークが多くなったから、インターネットが無料で使えるところがいい
などなどの条件がおありでしょう。
特に東京都心が職場の人は、職場近くは当然高くて住めないのは当然だと思います。
立地にこだわらず、家賃相場の安いエリアや路線へ引っ越すべし
例えば、
希望の沿線
- 中央線や総武線沿線に住みたい
- 東急沿線に住みたい
といった場合、どちらも家賃相場が高いです。
しかし、
妥協案
- 中央線、総武線の少し北を走っている西武線で探してみる
- 東急沿線でも徒歩15分くらいで駅から遠い物件を探してみる
- 東京都内を出て、千葉県や埼玉県までエリアを広げてみる
と少し沿線やエリアを妥協するだけで、自分のアッパー内で収まりかつ要望に合ったグレードの物件を見つけられる可能性が高まります。
埼玉県や千葉県に入ると、東京都内から1~2駅先に行くだけなのに、家賃は安くなります。
私は絶対東京23区内の住所じゃないと嫌!!
みたいに変なプライドを持った方がいますが、そのプライドは捨てた方がいいです。
ちなみに、賃貸物件を探す場合は、下記記事を参考にしてみて下さい。
・不動産業者の選び方
・ポータルサイトの上手な使い方
を理解し、ライバルに先駆けて良い物件をゲットしましょう!
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また、
一生懸命物件探しているのに、いい物件が全く出てこない!
しかも、不動産業者もあまり親身になってくれない!!
とお悩みの方・・・あなた自身に問題があるかもしれません。
不動産業者にとって、面倒くさい客になっていないか振り返ってみましょう。
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実家へ戻るのも選択肢の一つ
もし職場と実家の距離が2時間以内であったら、
一旦実家に戻ってみる
ことも検討してみて下さい。
実家に戻るメリット
- 家賃の支払いがなくなる
- 食費や生活雑貨、光熱費などの生活費がなくなる、減る
- 病気で動けないときでも、家族がいれば安心
実家へお金を数万円入れたとしても、東京都内で「家賃+光熱費」を賃貸で払うより少なく済みます。
また、食事を家族といっしょに取れば食費は浮きますし、洗剤やトイレットペーパーなど生活用品にかかる費用も家族で共有すれば減らすことが可能です。
職場が遠くなるといった不都合が出てくると思いますが、本気でお金を貯めたいのであれば検討する価値はあります。
デメリットは有効活用 長い移動時間は読書等で知識を蓄えよう
さて、前項までで東京都心やそれに近いエリアから、家賃の安いエリアに引っ越し、実家に帰ったとします。
すると、次に出てくる問題が・・・
職場まで遠くなってしまった
毎日の移動が疲れるし、めんどうくさい
といった不満
しかし、この移動時間・・・有効活用できます!
ポイント
- 読書をして、新しい知識や考え方を身につける
- 資格の勉強をし、給料アップやスキルアップにつなげる
- 電車内はゲーム・まんがで遊び倒して、帰ったら読書や勉強
こんな感じで、何かに没頭すれば意外と時間を忘れ、あっという間に会社の最寄駅に着くことも!?
スマートフォンで調べものをしてもいいので、移動時間を有効に使いましょう。
まとめ
最後にこの記事のまとめ
・手取り月収と照らし合わせて、自分の適正家賃を計算する
・家賃を支払いすぎていたら、安いエリアへ住み替えるか実家に戻る
・長い通勤時間は読書などで有効活用する
ポイント
- 「適正家賃の目安は年収の3分の1」は、もはや古い考え
- 手取り月収の30%以内がアッパー家賃、できればもっと安く抑えること
- 今住んでいるエリアに適正家賃の物件がないなら、安いエリアに引っ越しを
- 実家に戻ることが、もっとも支出を減らせる可能性大
- 引っ越して通勤時間が長くなったら、読書等で知識を高め、移動時間を有効活用しよう
家賃にお金をかけすぎないことは、支出を抑える上で最重要!
なぜなら、月々の支出で一番費用がかかる項目だからです。
貸手側の都合で物件を選んでしまうと、好立地のエリアに簡単に住めてしまうような錯覚に陥ってしまいます。
自分の月収ならいくらまでが適正なのかきちんと把握し、必要以上の家賃を払わないよう心がけましょう!