2021年5月14日、KDDIの2021年3月期最終決算の発表がありました。
結果はほぼ見通しどおりで、コロナ過にも関わらず、わずかではあるものの増収増益となりました。
また、同時に注目の2022年3月期見通しも発表されております。
結論から先にお伝えすると、決算内容はまずまずといったところ。
今後も引き続き、高配当株として持ち続けて問題ないとの判断に至りました。
本記事では、その理由を解説していきます。
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KDDIの2021年3月期決算をおさらい
業績は上図のとおりとなります。
売上 5兆3,125億円 前年比+1.4%
営業利益 1兆373億円 前年比+1.2%
最終益 6,514億円 前年比+1.8%
コロナに負けず、見事に増収増益となりました。
そして、赤で表示されているということは、過去最高益を意味します。
KDDIの2022年3月期の見通しは増収増益
売上 5兆3,500億円 前年比+0.7%
営業利益 1兆500億円 前年比+1.2%
最終益 6,550億円 前年比+0.5%
増収増益を見越しておりますが、やや弱気な数字に見えます。
「コロナの終息が見えてこない」
「povoに流れて携帯料金が安くなる」
「本格的な5Gへの移行に関する投資」
など、やや利益を押し下げる要因があるためかと思われます。
しかし、それでも昨年あった政府の値下げ圧力に屈せず、増収増益に持っていけるところはさすがといったところ。
この数字をもって、現時点での高配当株としての地位は守られたと判断します。
KDDIの連続増配は19期連続へ 120円→125円
これまで18期連続で増配されておりますが、今期も5円増配で1株当たり125円の見込みです。
5月14日時点では株価が非常に高く、配当利回りは3.54%となっております。
配当利回り3.75%で税引き後も3%となりますので、株主優待ありなことを考慮すると、このラインが買いを入れる1つの目安になるかと存じます。
私は常々配当利回りの目標は4%しておりますが、このまま増配傾向が続くと2~3年保有すれば4%に到達することとなります。
現時点でやや株価が高いのは間違いないため、これから購入を検討している方は、少し下落するのを待ってから買い時を探っていきましょう。
KDDIの営業利益率は高いまま。再度政府からの値下げ圧力がかかったらチャンス!
営業利益率の高さは、高配当株に限らずよく注目されます。
2桁あれば十分高いのですが、上図のとおりKDDIは20%近くあります。
これは本来非常に良いことであるのですが、1点心配事があります。
それは、政府の意向です。
菅総理は官房長官時代より、
「携帯各社の利益率が20%もあって高すぎる!」
とおっしゃられております。
総理就任後、早速携帯業界にメスが入れられたのは記憶に新しいですが、結局利益率は下がっておりません。
そして、実際に新プランへの移行が進んでいるかというと、それ程変わっていないように感じます。
私の周りに、ahamoや楽天モバイルに機種変更した人は1人もいません。
そのため、今後また携帯業界には値下げ圧力がかけられる可能性はあります。
その時はまた株価が押し下げられる可能性があるため、現在のような株価が高い状況で買いを入れるのは注意が必要です。
反対に、もし値下げ圧力がかかり株価が下がったら、安く買えるチャンス!
過去の経緯から高確率で株価下落は一時的で、その後は戻る可能性が高いからです。
下がっているときに買いを入れるのは勇気が要りますが、これから購入を考えている人は、
「資金の準備」
「いくらまで下がったら買うか」
など、事前に考えておきましょう。
まとめ
- 2021年3月期はほぼ見通しどおりの微増収増益で着地
- 2022年3月期も微増収増益見込み。
- 19期連続増配で1株あたり125円へ5円増配
- 営業利益率は高いまま。再度政府より値下げ圧力がかかるかもしれないが、下がったら絶好の買い場
コロナに負けず、政府の値下げ圧力にも屈せず増収増益のKDDI。
NTT同様、やはり通信事業の安定感を感じる決算内容でした。
買いすぎや高い価格での買いは控えるべきですが、これから高配当株投資を始める方は、第一に通信銘柄より物色していきましょう。
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KDDIは高配当株銘柄として、株主優待銘柄として優等生です。
しかし、最近株価が上がり、初期投資に35万円程必要になっております。
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