2020年9月第1週目は、株式市場において3つの大きなニュースがありました。
これを受け、
「来週以降の投資戦略をどうすればいいか知りたい!」
という方向けに記事にしました。
今後の投資戦略の参考としていただけると幸いです。
尚、本記事は株の中級者向けの内容となっております。
【中級者向け】2020年9月1週目の株式ニュースから読み取れる内容とは?
この1週間程で株式市場に入ってきたニュースは以下のとおり。
この3つの観点から、来週以降の投資戦略をどうしたらいいか解説いたします。
菅官房長官の総理就任が有力につき、通信株が軒並み下落
2019年の菅官房長官の「携帯料金が高すぎる!」発言を記憶されている方は多いでしょう。
そのため、菅官房長官の新総理就任観測で他の株が軒並み上昇している中、通信株だけは下落しました。
◆25日移動平均線からの乖離率
- NTTドコモ → -5.37%
- KDDI → -8.06%
- ソフトバンク → -5.72%
- NTT -6.53%
保有者はホールド 購入検討者は安く買える絶好のチャンス到来!
結論として、今回の下落は買いにいくべきです。
すでに保有している方は、慌てて売却する必要はございません。
理由としては、
- 今回の下落要因が「不祥事」や「企業業績の悪化」ではないこと
- 2019年の菅官房長官の発言時も下げは一時的であり、しばらくして元に戻ったこと
の2点が挙げられます。
通信株は安定した配当を受け取れる可能性が、現状最も高いと思われる業種です。
下げているときに買うのは恐怖がありますが、ここは思い切って買い向かいましょう!
投資の神様ウォーレン・バフェット氏が総合商社株を大量購入
投資の神様ウォーレン・バフェット氏が日本の総合商社5社の株を大量購入したのだから、当然株価は変動します。
個人としては世界で最も動向が注目されている投資家の一人です。
「投資の神様が購入したのなら勝てる!」
と考え、追随した人が多かったことが伺えます。
◆25日移動平均線からの乖離率
- 伊藤忠商事 → +8.32%
- 三菱商事 → +11.98%
- 三井物産 → +9.83%
- 住友商事 → +7.56%
- 丸紅 → +10.48%
投資の神様が買っても業績が悪いのに変わりなし
上図のとおり、今期はほとんどの総合商社は減収減益となる見込みです。
いくら投資の神様が割安だと思って購入しても、業績が良くなるわけではありません。
逆に実態は何も変わっていないのに株価だけが高くなってしまったため、むやみに手を出すと「高値を掴んで下落」となる可能性があります。
現在の株価水準での購入は、あまりおすすめできません。
ニューヨークダウが大幅下落
ニューヨークダウが9月3日に一時1,000ドルを超える下落をしました。
この下げ幅は、コロナが最も猛威を振るっていた時期以来となります。
そして、翌9月4日も159ドル安となり続落中。
個人的な見解となりますが、短期的には少し下落傾向になったように思います。
基本的に静観でいいが・・・下落に転じた可能性がある理由
今回の下落を自分なりに原因を探ってみましたが、特にこれといった理由はなし。
利益確定の売りと考えていいように思いますが、もしかすると我々一般人の知らないところで何かが起こっているのかもしれません。
株式市場でインサイダー取引は禁止されていますが、どこかで有利な情報を事前に得て、利益を得ている人は存在すると思っております。
例えば、230億円株で稼いだといわれるcisさんの著書で、日産のゴーン前会長が逮捕される前に、
「通常より2桁多い売りが出ていておかしいと感じた」
と記されております。
これは、事前にゴーン前会長の逮捕を知っている人がいて、その前に売り抜けたとしか考えられません。
もしかすると、現在もリーマンショック級のことが水面下で起きているのに、それに誰も気づいていないだけかもしれません。
VIX指数(恐怖指数)も危険水域の30を超えてきているため、あまり前のめりで買い進める時期ではないかなと考えられます。
今後の戦略まとめ
- 収益と関係ない理由で下がった通信株は、今のうちに買うべき
- 神の声一つで利益が少ないのに上昇している総合商社株は、今は買い時ではない
- 世界的な株安に要警戒。現時点では無理して買わない
2020年は年初より難しい相場が続いております。
コロナウイルスの株式市場に対する影響はかなり限定的となりましたが、まだまだ油断は禁物です。
間違いなく企業業績は悪くなるところが多くなることから、あまり前のめりにならずよく考えてから株を購入していきましょう!