働かなくても学生時代のように生きていける・・・こんな願望を1度でも考えたこと、社会人の方ならあるのではないでしょうか?
その夢を叶える方法の1つが
配当金
です。
もし配当金だけで生活費をまかなうことができれば・・・
配当金がもたらす効果
- 毎日1時間かけて、満員電車に乗らなくてすむ
- 嫌な上司、気難しい顧客と会わなくてすむ
- 生活のためにやりたくない仕事をしなくてすむ
こんな感じで、嫌なことをしなくてすみます。
また、今まで仕事に費やしていた時間がすっぽり空くため、
あたらしいビジネスに挑戦する
趣味に没頭して遊び倒す
と、家族との時間、本当にやりたいことに時間を充てることができるようになります。
しかし、現実として配当金生活を始めようと行動を起こしても、すぐ達成することはできません。配当金生活を送れるようになるには、多くのお金と長い時間が不可欠です。
ちなみに、私の投資歴は以下のとおり
投稿者TAKASUGIの投資歴
- 2008年より株式投資を開始して16年生き残り続ける
- 2011年に東電株で大失敗→年末には資産10万円割る
- 2012~2015年 FXメインで買ったり負けたり・・・トータルちょいプラス
- 2016年~2020年 FXをやめ高配当株とグロース株も少々(年20~30万プラス)
- 2020年下半期 コロナショックで銘柄選びに失敗。減配しない高配当リストを作成し今に至る
- 2021年1月 資産1,000万円達成
投資歴16年の私ですが、まわり道をしたせいで、まだ配当金では1ヶ月分の生活費をまかなうのがやっと💦
そのため、
投資初心者は最初から高配当株投資を行う
ことで、私よりハイスピードで配当金生活に近づくことができます。
この記事では、
ポイント
- 配当金生活を目指す上で必要な知識
- 具体的な高配当株投資の手法
- 実際に高配当株投資でよく買われている銘柄
を紹介していきます。
そして、この記事を読むことで、
配当金生活を達成するためのロードマップ
が理解できるようになります。
一緒に高配当株投資を学んで、夢の配当金生活に近づいてみませんか?
高配当株投資で配当金生活までの道のりが険しい2つの理由とは?
最初から絶望感を与えるようで申し訳ございませんが、配当金生活は超ハードモード!とてつもなく険しい道のりです。
まずはそれを理解することから始めましょう。難易度が高い主な理由は、以下の2つに集約されます。
ポイント
- 配当金生活するのに必要な資金が莫大
- 配当金生活達成までに長い年月を要する
では順番に解説していきます。
配当金生活するには、莫大な資金が必要
配当金だけで生活できるようになるには、
年間支出 < 配当金
としなければなりません。
仮に年間支出が月平均20万円として240万円だとしたら、受け取り配当金も240万円以上は必要です。
もし240万円の配当金を受け取る場合、配当利回り4%だとしたら
240万円 ÷ 0.04 = 6,000万円
これが配当生活をする上で必要な資金となります。
これだけの資金、多くの方は当然すぐに用意できません。
最近は
100円からでも投資できますよ~
って、投資のハードルを下げているけれど、100円が6,000万に化けることはありません。
現実的に多くの資金を突っ込まないと大きなリターンは得られないのです。
配当金生活達成までには長い年月を要する
前述のとおり、莫大な資金が配当金生活するには必要なことが分かりました。当然、資金がないなら働いたお金を貯めて、投資に回す必要があります。
しかし、6,000万円もの大金・・・
5年やそこらで用意できません!
どんなに年収が高い人でも、15年~20年はかかることでしょう。
長い間、投資を続けること
実は非常に難しいのです。
それは長い年月、株式投資を行うと必ず○○ショックという大暴落に見舞われます。そこで多くの投資家が脱落してしまうからです。
大暴落が起きても、同様せずむしろ絶好の買い場がきたと前向きになれないと生き残ることはできません。
また、すぐに結果が出ないと
この投資手法って、本当に大丈夫?
怪しいから、他の投資手法も試してみよう
みたいな考えに陥ります。
この考え方になると、以前の私のように色んな投資手法に手を出しまわり道してしまい、結果資産形成が遅くなってしまうのです。
配当金生活に必要な資金の計算方法とは?
では、配当金生活を送るためには、いったい資金はいくら必要なのでしょうか?
生活費は人それぞれ違うため、一律ではなく下記の順序で計算し、求めていきましょう。
具体的な数字を入れて、配当金生活に必要な資金を算出してみよう
ポイント
- 生活費を設定する
- 設定した年間の生活費を配当利回りで割る
試しに、
生活費:20万円 配当利回り:4%
で計算してみると
20万円 × 12ヶ月 ÷ 4% = 6,000万円
となり、この人の目標値は6,000万円ということが分かりました。
もしこの6,000万円という数字が
私にはちょっと難しいな・・・
と感じたのなら、
月額の支出を減らす
利回りを上げる
のいずれかをしなければなりません。
逆に、
月20万円じゃ、ぜんぜん満足できない!
という方は、6,000万円より多くの資金を貯める必要があります。
こんな感じで、自分の目標金額を定めていきましょう。
FIRE本でよく取り上げられる「トリニティスタディ」から目標金額を算出しよう
上記の他に、FIREを題材にした書籍でよくみられる、
トリニティスタディ
を参考に目標金額を算出するのもいいでしょう。
自分の年間支出 × 25
で出た数字が、早期リタイアするために必要な金融資産額とされております。
これはアメリカで生活することが前提のため、日本では完全に当てはめることはできませんが、
株式投資の年間平均運用益(7%) - インフレ率(3%) = 4%
という計算式から、残った4%で1年間生活ができれば、晴れてFIRE達成となる計算です。
試しに、前述と同じ月20万円の生活費として、年間支出240万円とすると・・・
240万円 × 25 = 6,000万円
と、さきほどと同じ数字がでましたね。
必要な資産と配当利回りの関係から、目標金額を算出する
最後は、資産と利回りを表にして、目標金額を分かりやすくしてみました。
ポイント
- 青のシート → 月20万円以上
- オレンジのシート → 月30万円以上
ご覧のとおり、1,000万円を全額高配当銘柄に投資しても、1~2ヶ月分の生活費にしかなりません。
月20万円以上の不労所得を目指すなら、最低5,000万円以上が必要であることが分かりますね。
このことからも、配当金だけですぐに生活するのは難しいことが分かるかと思います。
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配当金生活するための投資先と証券会社選びのポイント
配当金生活を目指すのなら、当然高配当銘柄をたくさん買っていく必要があります。
しかし、高配当銘柄(配当利回り3%以上)といわれる銘柄は・・・
日本の個別株だけでも軽く500銘柄以上!?
当然、やみくもに買っても成功しないため、銘柄を選ぶ必要性があります。
ここでは、銘柄選びのポイントを解説していきます。
配当利回りが高ければいいわけではない
配当利回りは、ただ高ければいいというわけではありません。
利回りが高いまま放置されているのは、
何かしら理由があって市場から評価されていない
ということ。
そのため、安易に高配当であることだけを理由に購入するのは非常に危険!!
私も以下の銘柄にかつて手を出し、痛い目を見てきました。
・東京電力 → 2011年東日本大震災による原発事故の賠償により、10年経った現在も無配が続く
・日産自動車 → ゴーンショックに加え直後にコロナショックで赤字・無配転落
・JAL ANA → コロナショックで飛行機利用者激減で赤字・無配転落
こんな感じで、超大手でも無配転落することがあるので、
大手企業だから安心♪
どんどん買っていこう!
と企業規模だけに目を向けるのも控えるようにしましょう。
特に
タコ足配当
と呼ばれる、その年稼いだ利益以上に配当金を支払っている銘柄には要注意!?
稼ぐ力がない企業は、いずれ資産が底を突き、配当金の原資がなくなってしまうからです。
反対に銘柄選定は、以下の項目をチェックするようにしましょう。
ポイント
- 配当利回り
- 配当性向
- 過去10年の減配履歴
- 過去10年の業績推移と財務状況
- 月足チャートの向き
- セクター内での序列
各項目を一つ一つ確認し、多くの項目で合格点が出た銘柄を購入するようにして下さい。
尚、具体的な銘柄選びの方法は↓記事で
関連記事:知らなきゃヤバイ?配当利回り4%の日本高配当株ポートフォリオの作り方
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【2024年版】日本株高配当ポートフォリオの作り方
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分散投資、まずは10銘柄5セクターを目指そう
次に大切なことが、
投資先を分散すること
です。
どんな大企業でも、どんなに業績が好調でも、未来永劫そうとは限りません。
必ず
どんな企業でも、倒産する可能性はある
減配・無配に至ってはそれ以上の可能性が!?
ということを肝に銘じておきましょう。
分散投資する上で具体的な何銘柄以上というのはありませんが、資金の少ない初心者ならまず
10銘柄5セクター以上
を目指していくのがいいでしょう。
そうすることで、1社潰れても均等に分散投資していれば、
被害は全体の10%
で済ませることができます。
尚、今は1株から買える証券会社もあります。
1株投資ができる証券会社で口座開設をし、均等に10銘柄コツコツ買っていくことで、
投資の初期段階から分散投資可能
となります。
SBI証券なら1株から買えて、さらに買付手数料も無料でおすすめです。
>>>SBI証券
高配当株投資は手数料の安い証券会社を使おう
同じ銘柄を買うにしても、
- 銀行の窓口で買う
- 証券会社の窓口で買う
- インターネットで買う
では、手数料に差が出てきます。
人が介するとどうしてもコストが高くなるので、基本的にインターネットで買うようにしましょう。
中でもおすすめは、
おすすめの証券会社
- 松井証券
- SBI証券
1日50万円まで買付手数料無料です。(SBI証券は完全無料)
数百円とはいえ何度も取引すると、馬鹿にならないコスト差になります。
手数料の安さは常に意識するよう心がけましょう。
>>>松井証券
>>>SBI証券
株主優待もあわせれば、支出を抑えることも可能だが・・・
株主優待は、日本特有の文化・・・外国株に株主優待制度はありません。
株を一定数および一定期間保有することで
株主優待でもらえる主な商品
- 商品券
- クオカード
- カタログギフト
- 自社製品詰め合わせ
といった商品やサービスを受け取ることができます。元将棋棋士の桐谷さんが優待生活で有名ですね
これらを受け取ることで生活費に充てられ、支出を減らすことができるのが大きなメリット・・・でした。
しかし、この株主優待・・・
近年急速に廃止する企業が増加中
日本株は今や過半数以上が海外投資家が保有しており
株主優待は海外投資家はもらうことができない
不公平だ!
という声が増してきたことが要因です。
そのため、2022年だけでも
2022年に優待廃止を決定した主な銘柄
- JT
- オリックス
と人気どころが優待廃止を発表しました。
※2024年2月13日追記
上記の他、「KDDI(カタログギフト廃止)」「みずほリース」「JPX」「TAKARA&COMPANY」などが優待廃止されました
今継続しているところも、いつなくなってもおかしくありません。
今後は、高配当かつ業績が安定していることを前提に買い
株主優待がおまけでついている
くらいの感覚で優待銘柄とはお付き合いしていくべきです。
まずは月1万円から目指してみよう
いきなり
6,000万円貯めて、夢の配当金生活を満喫!!
は、目標が遠すぎて現実味がありません。
そこで、まずは
毎月1万円給料とは別に入ってくる
ところから目指してみましょう。
毎月1万円の配当金を受け取るにはいくら資金が必要か?
前述の計算式に数字を当てはめると、
年間配当金 12万円 ÷ 配当利回り4% 0.04 = 300万円
300万円くらいなら、誰でも十分目指せる現実的な数字かと思います。
これを次は月2万円、5万円、10万円とステップアップしていくことで、夢の配当金生活へ近づくことができます。
配当金生活が実感できるのは月10万円くらいから・・・老後の不安も解消か?
配当金生活が実感できるのは、多くの高配当株投資の書籍を見る限り
資産3,000万円 月10万円の配当金
おそらく10万円あれば、多くの人が住宅費(家賃や住宅ローン)をまかなえるからでしょう。
また、3,000万円あれば
老後2,000万円問題
も解消されます。
老後はさらに年金が入り、支出も若い頃より大分減ります。
FIREまではできなくても、
60歳くらいできっちりリタイアしたい!
と望むなら、ここを一つのゴールとしてもいいでしょう。
配当生活を目指す上で購入したい具体的な銘柄は?
高配当株投資の基礎をお伝えしても、いきなり初心者が銘柄選定するのは難しいでしょう。
そこで、上記表で私が購入候補としている銘柄を紹介します。
関連記事:【厳選25銘柄を公開】日本株で高配当ポートフォリオを作るとしたら?
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厳選30銘柄公開:日本株で高配当ポートフォリオを作るとしたら?
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高配当株の中でも優先して買いたいトップ10
上図の上位10銘柄が、私の中でもっとも優先して買いたい銘柄
ここだけでも、前述の目標である
10銘柄5セクター
に分散投資できます。
選んだ10銘柄は
ポイント
- セクタートップかそれに準ずるポジション
- 連続増配銘柄
- 累進配当銘柄
のいずれかに該当
特に連続増配中の銘柄や累進配当政策を公言している銘柄は、減配リスクが少なくおすすめです。
-
【減配なし】累進配当政策を宣言している5銘柄は買い?
スポンサーリンク こんな悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか? そこで、結論そんな方にオススメなのが 累進配当政策 を取っている銘柄 では、なぜ累進配当政策を宣言している企業がおすすめなのかと ...
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控え20銘柄でトップ10の弱点を補強
トップ10の銘柄が優秀であるのは事実です。しかし、大型株ばかりで通信2社以外は景気が悪いときに株価が下がりやすい傾向・・・
そのため、
控え枠で15銘柄
用意しております。
これらを組み入れることで、バランスのよいポートフォリオを目指していきます。個人的にトップ10は高配当株投資家なら、多くの方で意見が一致するため硬いでしょう。
しかし、控え銘柄は好みや妥協点が個人によって意見が分かれるため、
自分がこれだと思う銘柄
を少し組み入れても問題ありません。
高配当株投資成功者のブログや書籍から推奨銘柄を取り入れてみる
私のポートフォリオも、
高配当株投資の先駆者が買っていた銘柄
を多く取り入れております。
それから自分なりにアレンジして、今の購入候補一覧のようになりました。
これまで私もいろいろな方のブログや書籍を見てきましたが、以下の方を参考にするのがよいと考えております。
参考になる高配当株投資のインフルエンサー
- こびと株さん
- 三菱サラリーマンさん
- 長期株式投資さん
こちらの方々の書籍やブログは私も目を通し、参考にしていいと太鼓判を押せます。
是非、一度書籍やブログに目を通してみて下さい。
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【初心者におすすめ】高配当株投資を学びたいなら、この2冊だけ読め!
スポンサーリンク 高配当株投資をこれから始める方におすすめの本を2冊紹介 ①本気でFIREをめざす人のための資産形成入門 ②オートモードで月に18.5万円が入ってくる「高配当」株投資 少ないと感じるか ...
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【初心者向け】こびと株さんなど有名ブログや書籍を参考にポートフォリオを作ってみよう
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まとめ
最後に、本記事のまとめです。
ポイント
- 夢の配当金生活には莫大な資金と時間を要する
- 年間の生活費 ÷ 配当利回り = 必要な資金
- 配当利回りが高いだけでなく、業績や財務状況も重要
- 減配リスクを減らすため、10銘柄5セクター以上へ分散投資する
- コストは重要。手数料の安いネット証券で株を購入しよう
- 株主優待は廃止の傾向。優待目当ての投資は危険
- いきなり配当生活を目指すのではなく、まずは月1万円から目指そう
- 多くの人が住宅費を賄える月10万円が1つのゴール
- 初心者のうちは成功者の本やブログを参考に銘柄選びをしよう
最後までご覧いただきありがとうございました。