タバコはお金がかかるし、健康にもよくありません。
メリットは一つもないです。
しかし、喫煙者は年々減ってきているものの、依然として多いです。
喫煙者はタバコ企業やその株主に代金を支払い、国には税金として大切なお金を搾取され続けています。
反対に、タバコ株を購入すれば株主となり、搾取する側に回ることができます。
タバコ企業は、日本のJTやアメリカのアルトリア・グループなど、総じて収益が安定し配当利回りも高いです。
もし今本記事を読んでいる方が、大きな資産を形成したいと考えているのに喫煙者であるのなら、今一度タバコとの向き合い方を考えてみましょう。
「タバコを買うよりタバコ株を買え」の引用書籍
今回の記事の参考書籍を紹介します。
通称三菱サラリーマンさんという方の書いた書籍で、なんと30歳でアーリーリタイア(FIRE)したすごい方です。
本記事以外にも参考になることは多い内容となっておりますので、興味のある方はご一読下さい。
本気でFIREをめざす人のための資産形成入門 30歳でセミリタイアした私の高配当・増配株投資法
タバコ銘柄の配当利回り(2020年12月9日時点)
まず、タバコ株を買うメリットを説明いたします。
以下は主なタバコ会社の現時点での配当利回りです。
- JT 7.10%
- アルトリア・グループ 8.14%
- ブリティッシュ アメリカン タバコ 6.95%
総じて高配当です。
もしJTの株を100万円分持っていたとしたら、年間71,000円(税引き前)の配当金を受け取ることができます。
この配当金でさらに別の高配当株を買ったり、趣味に使ったりすることによって、人生の幅が広がってくるのです。
タバコは世界的に縮小傾向だが、なくなることはない
JTの売上を見ると、ほぼ横ばいです。
成長性は少ないものの、高配当を維持する力は十分あります。
直近の株価は下落が続いておりますが、これは大口の機関投資家がESG投資(※)が理由でタバコ株を売却したのが原因です。
※ESG投資とは、環境に配慮した事業を行っているところに投資し、反対に環境に悪いことを行っている企業へは投資しないということ。
ただ、世界的にみても喫煙者の数はまだまだ多いです。
タバコを禁止すると、もっと危険な違法薬物に手を染める人が多くなることが予想されることから、今後もタバコは合法のままとなる国は多いでしょう。
実際、日本では違法の大麻も同じが理由で合法としている国もあります。
尚、喫煙者の数は減ってはいますが、30年前に比べて半分以下にはなっておりません。
反対にタバコの価格は30年前の2倍程度になっております。
以降もタバコの値上げは続くと予想され、いずれ1箱1,000円の時代も来るでしょう。
それでも喫煙者の数は今の半分以下にならないはずなので、結果JTなどの収益は伸びていくと予想できます。
タバコを吸うことのデメリットをおさらい
タバコを吸うことで、主に金銭面と健康面にデメリットがあります。
①金銭面でのデメリット
1日1箱500円分吸っていたとしたら、その人の年間のタバコへの支出は182,500円となります。
ほぼ1ヶ月分の給料となりますので、1日1箱吸う人は1ヶ月タバコを吸うために働いていることとなります。
これは老後の資産形成やアーリーリタイアを目指す人にとって、非喫煙者との大きな差となります。
尚、タバコは私が小さい頃おつかいで買いに行ったときは、1箱250円くらいでした。
今は倍の500円前後まで値上げされておりますので、今後もどんどん喫煙者の出費は増えていくことでしょう。
②健康面でのデメリット
喫煙することで一時的な快感を覚えるのでしょうが、それ以上は何もありません。
基本的にタバコは合法ドラッグと言える代物のため、発がん性があるなど吸うこと自体が寿命を縮める行為です。
合法なものなので吸うこと自体は否定しませんが、目先の快楽を得るために将来大病を患う可能性が高くなることは覚悟すべきです。
タバコによる金銭的副作用とは?
上述のとおり、金銭面で大きなデメリットがありますが、タバコを吸う人の金銭的ダメージはタバコ代だけではありません。
まず、大病を患うリスクが高いため、医療費が非喫煙者より高額になる可能性があります。
医療費がかかる他、働けなくなることで収入が減ってしまいます。
また、タバコを吸う人に節約を心がけている人はほとんどいないでしょう。
普段の生活でお菓子や清涼飲料水、パチンコや麻雀などのギャンブルやアルコールなど、私の周りの喫煙者は欲望の赴くまま何かしらタバコ以外でも浪費しています。
このような生活を繰り返していたら当然お金は貯まらず、病気やリストラなど大きなリスクに直面した際、人生詰んでしまう可能性があるのです。
タバコ株だけに偏らせず、他の高配当株にも分散を
高配当株は複数ありますが、利回りがここまで高い業種は他にありません。
そのため、JTに全資産を投入すれば、一番多くの配当金を得ることができるでしょう。
しかし、リスクが全くない訳ではないため、タバコ銘柄に資産を全集中させるのは非常に危険です。
NTTやKDDIといった通信業、伊藤忠商事や三菱商事といった総合商社など、他の高配当銘柄の多い業種にも資金を分散しましょう。
分散投資することで万一JTが高配当をやめたとしても、被害をある程度食い止めることができるのです。
終わりに
今回はタバコを題材に、搾取する側される側について取り上げてみました。
何でも節約節約でいくと人生つまらないものになりますが、大きな資産を築こうとしているのなら、即刻タバコを止めるべきです。
タバコを買うのを止めタバコ株を買うことで、搾取される側から搾取する側に回ることができるのです。
ただ、タバコはまだ皆が身体に悪いものだと認識できる故、まだマシです。
世の中にあふれているスイーツや清涼飲料水も、実はタバコレベルで大病(この場合は糖尿病)を患うリスクを秘めているからです。
「喫煙者を悪者扱いしていたら、実は自分も知らない内に同じくらい身体に悪いことをしていた」という可能性はあります。
読書やネットなどから情報収集して、自分の中にある常識をアップロードしていくのことが重要です。