こんにちは、TAKASUGIです。
FP3級取得を目指して勉強中
難問だと思ったところを、手あたり次第に記事にしているとことです(笑)
この記事では、株の買い時を見極めるのに利用する
PER・PBR・ROE・配当利回り・配当性向
の計算問題の解き方について、解説します。
まだ合格していない人間が書く記事につき信頼性が疑われそうですが、
- 株式投資歴15年
- もっと難易度が高い宅地建物取引士を一発合格
の実績はあるので、問題ないと思います。
さて、このPERやPBRなどを求める計算問題・・・
各々の意味を覚えるだけでも一苦労・・・
なのに、それを公式に当てはめて計算するとか無理ゲー
という悩みは多いかと思います。
そして、この問題を解決する最善方法は
株式投資をする
と私は考えます。嫌でも覚える必要がありますので(笑)
しかし、あくまでFP3級試験対策・・・即効性がないと意味がありません。
そこで、この記事では、図を使って簡単に計算する方法を解説していきます。
昔、時間・距離・速さを求めるのに「は・じ・き」という図を使っていたのを覚えているでしょうか?
イメージはそんな感じです。
それでは、この記事を読んで、難問を得点源にできるよう頑張りましょう!
尚、この記事はLECから出版されているテキスト・問題集
イチから身につくFP3級合格のトリセツ
を利用しています。
このテキスト・問題集をお求めでしたら、本屋か下記リンクから購入して下さい。
PER・PBR・ROE・配当利回り・配当性向を求める公式は覚える必要なし!
では最初に、いつもどおり各数字の求め方を見ていきます。
・PER 株価 ÷ 1株当たり利益(EPS)
・PBR 株価 ÷ 1株当たり純資産(BPS)
・ROE 1株当たり利益(EPS) ÷ 1株当たり純資産(BPS)
・配当利回り 1株配当 ÷ 株価
・配当性向 1株配当 ÷ 1株当たり利益(EPS)
上の図を私は何も見ずすらすら書きましたが、株式投資をやったことがない人には無理ゲー
なので、いつもどおり一旦公式を覚えるのは諦めましょう。
覚えるべき図はこちら
こちらが、今回覚えるべき図
ポイントは
①図から計算に使う数字を2つ抜き出す
②抜き出した2つの数字を「上÷下」で計算する
たったこれだけです!
アルファベットは、語呂合わせで覚えたい人のために、とりあえず入れておきました。
あとは、どの数字を抜き出すかが分かればいいので、この後はそれを解説していきます。
PER・PBR・ROE・配当利回り・配当性向を求めるときに使う数字は?
上記までで、この手の問題はただの割り算だということが分かりました。
あとは、どの数字を2つ持ってくるかが問題
それが分からないから問題なんだよ!!
と怒られそうなので、さっさと解説します。
まずは「PER・PBR・ROE」のアルファベット系から
PRR・PBR・ROEの求め方
まず、アルファベット系3つから
最初に覚えておきたいのは、
アルファベット系に「配当金」は使われない
ということ
もうこれで3択に絞られたので、あとは他3つのうちどの2つを使うかを理解するだけです。
「E」は利益、「B」は資産 と覚えれば「PER」と「PBR」は簡単
私は株式投資歴15年なので、PERとPBRの意味を10年以上前から頭に入っております。
しかし、FP試験で初めて対面した人にとって
「PER」と「PBR」の意味を逆に覚える
というリスクがつきもの
なので、早い段階で
「E」は利益、「B」は資産
と覚えることが重要です。
ちなみに、「P」はプライスなので株価・・・
よって、
・PERは「株価」と「純利益」
・PBRは「株価」と「純資産」
を使うことが分かり、上から下に割れば、もう答えは出ます。
ROEは「Pなし」の消去法で
ROEはちょっと覚えにくいかもしれません。
「E」はあるけれど、実際に使用する「B」がありません。
なので、ここは「P」に着目しましょう。
「P」がないので株価を使わない
と覚えれば自ずと
「純利益」と「純資産」
を使うとたどり着けるでしょう。
配当利回り・配当性向の求め方
次に配当なんちゃら系
文字に「配当」と書いてあるのだから当然
使う1つは「配当金」
というのは、誰でも分かるでしょう。
そして、配当金は図の一番上に位置するので、
配当金 ÷ どれか
で求めることが確定します。
「利回り」は1年間で得られる投資額に対する割合
前回の債券の利回り計算をする際にも出てきましたが、「利回りを求めろ」と聞かれたら
投資額を1年間で〇%回収できるか?
と問われているのです。
そのため、投資額と関係ない「純利益」や「純資産」が計算式に入るわけがありません。
よって
配当金 ÷ 株価
で配当利回りを求められます。
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配当性向は配当金の「原資」を考えれば理解しやすい
配当性向は、投資をしない人にとっては馴染が薄く、覚えにくいでしょう。
そこでまず、
配当金は何が原資となって支払われるのか
を考えてみましょう。
配当金は、通常「純利益」から株主へ支払われます。
まずこの原理原則を覚えて下さい!
そして、配当性向はいくらかと問われたら
純利益の〇%が配当金に向けられたのか?
と聞かれているのです。
よって、使用するのは「配当金」と「純利益」
配当金 ÷ 純利益
で計算すれば、簡単に求められますね。
過去に出題されたPER・PBR・ROE・配当利回り・配当性向の問題
最後に、実戦ではどういった問題が出てくるのか見ていきましょう!
下記の<X社のデータ>に基づいて計算したX社株式の株価収益率(PER)は( ① )、配当利回りは( ② )である。
<X社のデータ>
株価:800円 1株当たり配当金:30円 1株当たり純利益:50円 1株当たり純資産:400円1)①16倍 ②3.75%
2020年1月出題 出典:イチから身につくFP3級合格のトリセツ 速習問題集
2)①8倍 ②6.25%
3)①4倍 ②10%
選択肢をみると、すべて違う数字が並んでいます。
なので、どちらか得意な方を計算できれば、何も問題ありません。
今回はとりあえず練習なので、両方解いてみましょう!
PERを求めるには「株価」と「純利益」を使う
PERの「P」は株価、「E」は純利益と、ここまで読んでいただければ分かるかと思います。
そして、図に記載したとおり、上から下を割るので
株価:800円 ÷ 1株当たり純利益:50円 = 16(倍)
と求められます。
配当利回りを求めるには「配当金」と「株価」を使う
配当なんちゃらは必ず「配当金」を使います。
次に、「利回り」を求めるため、必ず購入した価格が入ります。当然「株価」です。
そして、上から下に割ります。
※「%」で求められておりますので、最後に出た数字に100を掛けます
1株当たり配当金:30円 ÷ 株価:800円 × 100 = 3.75%
と求められました。
回答を導くためのポイント
・余白に紹介した図を書いてみる
・投資歴ある人は、回答を見て当たりをみつける
・時間短縮のため、得意な方だけ計算する
最初に、余白にこの記事で紹介した図を書いてみましょう。
見える化することで落ち着き、混乱を防ぐことができます。
次に、回答の選択肢をみて、私なら1)が正解であると計算前に当たりをつけます。
なぜなら、5%以上の配当利回りがある企業はそう多くないから
配当利回りの相場を知っていれば、最悪計算をすっとばしても正解にたどり着けるのです!
また、選択肢はすべて別の数字が並んでいるため、
どちらか一方だけを計算
しても、回答にたどり着ける問題でした。
この場合は、まず得意な方のみ計算し、時間短縮に努めるのもありです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
ます、PER等を求めるのは、ただの割り算と考えれば、苦手意識も薄れるでしょう。
あとは、どの2つを使うかを覚え、図の上にあるものから下にあるものを割る・・・ただそれだけです。
覚えてしまえば十分得点源にできるので、苦手意識を克服し、試験に臨むようにしましょう!!