
2021年は株高状態が続いており、
「なかなか高配当株を買えない!」
といった悩みは多いのではないでしょうか?
本記事では、この半年弱で高配当株の配当利回りがどのくらい変動したか、あらためて確認してみました。
そして、今後どういった購入の仕方が妥当かもあわせて検討していきます。
目次
2020年末と2021年5月末の主な高配当銘柄の配当利回りは
以下2020年年末と2021年5月末時点の配当利回りを比較していきます。
今回選んだ高配当銘柄は、高配当株投資において有名な「こびと株さん」のブログにある
「2021年〇月から日本株高配当株ポートフォリオを作るとしたら」
よりピックアップしております。
2020年末時点の主な高配当銘柄の配当利回り
- 三井住友フィナンシャルグループ 5.96%
- 三菱UFJフィナンシャルグループ 5.48%
- 三菱商事 5.27%
- 三菱UFJリース 5.15%(現三菱HCキャピタル)
- オリックス 4.80%
- 武田薬品 4.79%
- 東京海上ホールディングス 4.43%
- バルカー 4.38%
- 三井物産 4.23%
- JAC Recruitment 4.23%
- CDS 4.19%
- JR九州 4.18%
- アサンテ 4.02%
- 第一生命ホールディングス 3.99%
- KDDI 3.91%
- NTT 3.78%
- アビスト 3.65%
- 沖縄セルラー 3.46%
- 伊藤忠商事 2.97%
※配当利回りの高い順になります
半年前に戻れるなら、即座に買ってしまいそうな配当利回りになっておりますね。
しかし、この時はこの時で、
「株価高くて配当利回り低いなー」
と思っていた記憶があります。
やはり根底に2020年3~4月にかけてのコロナショックの記憶が新しく、そこと比較し買いにくかったと分析します。
また、いくら配当利回りが高くても、この頃はまだ業績予測も不確かで安易に高配当だからと飛びつけないという事情もありました。
2021年5月末時点の主な高配当銘柄の配当利回り
- 武田薬品 5.84%
- 三井住友フィナンシャルグループ 5.06%
- バルカー 4.82%
- 三菱商事 4.49%
- 三菱UFJフィナンシャルグループ 4.35%
- 三菱HCキャピタル 4.26%(旧三菱UFJリース)
- 東京海上ホールディングス 4.15%
- オリックス4.04%
- JAC Recruitment 3.91%
- NTT 3.75%
- 三井物産 3.73%
- JR九州 3.72%
- アビスト 3.51%
- アサンテ 3.46%
- 第一生命ホールディングス 3.45%
- KDDI 3.36%
- CDS 3.33%
- 沖縄セルラー 3.28%
- 伊藤忠商事 2.89%
※配当利回りの高い順になります
一部半年前より配当利回りが上がっている銘柄があるものの、多くの銘柄で配当利回りが低下しております。
さらに考慮に入れなければならないのが、NTTやKDDIといった増配されている銘柄でも配当利回りを大きく下げているということ。
やはり現時点での株価は高いと考えられ、すぐには手を出しにくい状況であると言わざるを得ません。
高配当株を購入するタイミングはいつか?
前述のとおり、この半年弱で多くの銘柄が配当利回り3%台へ落ちてしまいました。
そのため、購入しにくい状況が続いております。
とはいえ、いつまでも株価を眺めているだけでは、一向に金融資産は増えません。
そこで、これから購入する方は、以下のいずれかの方法で買いを入れていく必要があります。
- とりあえず、毎月いずれかの高配当銘柄を少額買っていく
- 次の暴落局面までひたすら待って、ひたすら資金を貯める
①とりあえず、毎月いずれかの高配当銘柄を少額買っていく
これから株式投資を始める方、初心者でまだそれ程銘柄をお持ちでない方は、こちらの方法をおすすめします。
理由は以下の2点です。
株式を実際購入すること自体が初心者にはストレス。早めに買うこと・保有することに慣れておくため
株式投資において一番のハードルは口座開設で、次が株式を実際購入することです。
この第2ハードルまでで、多くの人が脱落してしまいます。
初心者でしかも株を買ったこともない人が、いきなり暴落局面を迎えても、結局なにもできずに終わるのがオチです。
そのため、まず恐怖心を払拭するためにも毎月少額で購入していき、株を保有することに慣れるべきです。
すると、リスクがあるといっても、現物なら買った金額しかリスクにさらされないことに気づくことができます。
例えば、今三菱UFJフィナンシャルグループが倒産したとしても、100株保有なら購入した6万円そこそこを失うだけです。
もちろんこの金額ですら大ダメージという方もいると思いますが、そのような方はまず投資の前に貯蓄を増やす段階です。
50~100万円余裕資金がある上でのことでしたら、人生破滅するレベルではありません。
購入すること、株を保有することにまず慣れる、これが最も重要なことです。
購入タイミングを逃さないため
実際に、上述のとおり2021年年初に多くの高配当株を購入していれば、現時点より配当利回りを高くすることができました。
そのため、今の配当利回りだと魅力を感じないわけですが、ではさらに半年先はどうなっているでしょうか?
その答えは誰にも分かりません。
半年前の高配当だらけの状況になっているかもしれませんし、逆にもっと株価が上がって高配当株が減っている可能性もあります。
もし半年後に株価が今より上昇し高配当株が少なくなったとしたら、
「あの時買っておけばよかった」
と今と同じ思いになるのです。
このように、
「振り返ってみたら、実は半年前が絶好の買い場でした」
といった購入タイミングを逃さないためにも、毎月購入するやり方は理にかなっております。
後で悔しい思いをしたくない方は、ちょくちょく積立てを行っていきましょう。
②次の暴落局面までひたすら待って、ひたすら資金を貯める
こちらは、すでに多くの高配当銘柄を保有している方向けになります。
次の暴落を待って、配当利回りが高くなるのをひたすら待つのです。
現時点で高配当の恩恵を受けているのでしたら、わざわざうま味のない時期に株を購入するのは馬鹿げています。
この間はひたすら資金を貯め、来るべきときに備えましょう。
しかし、この方法は実は上級者でもあまりうまくいきません。
私自身(私は自分のことを上級者とは思っていませんが)、2020年のコロナショック時はうまくいきませんでした。
狙っていた高配当銘柄を狙い通りの価格まで引き付けて買うことはできましたが、選択した銘柄に誤りがありました。
購入した銘柄は、その後すぐ減配・無配となってしまったからです。
私の場合、購入できただけマシかもしれませんが、暴落時は恐怖心との闘いです。
当然底値など分かりませんから、必ずどんどん落ちていく局面を眺めさせられます。
すると、
「怖くて買えなかった」
「買ったけど怖くて安い価格で損切りしてしまった」
ということになるのです。
暴落時の対応は意外と難しく、また強靭なメンタルを持ち合わせていないとうまくいきません。
そのため、株式投資経験豊富な方でも、メンタルの弱い方は①の方法を選択をするのもありかと存じます。
終わりに
このように、過去を振り返ると「実はあの時が買い時だった」ということが分かります。
半年でこれだけ違いがあるわけですから、10年前の日経平均が10,000円を割れていた時期に今の思考力があれば、どれだけ資産を積むことができたでしょうか。
しかし、残念ながら過去に戻ることはできません。
そして、未来の株価も日経平均の最高値を更新するのか、10年前の水準に下がってしまうのか、全く予想はできません。
ただ、どのような未来が待っているにしても、株式投資を始めるのは早い方が良いのは間違いないです。
まだ株式投資をしていない、始めたばかりで経験の浅い方は、まずは少額から購入していきましょう。
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