こんにちは、TAKASUGIです。
FP3級取得を目指して勉強中
難問だと思ったところを、手あたり次第に記事にしているとことです(笑)
今回取る上げるのは、金融資産運用にて頻出される
NISA制度
岸田総理がぶち上げた2024年から始まる新NISA制度のせいで、受検生の一部から・・・
せっかく現行のNISA制度を暗記したのに、また1から覚えなきゃならないの?
今年は出題されるとしたら、どっちの制度で出題されるの?
といった悩みが聞こえてきそうです。
ちなみに私ですが、FP3級をこれから取りにいく身ではあるものの
- 株式投資歴15年
- FP3級より難易度の高い宅建士を一発合格
の実績があるため、わざわざ試験のために勉強しなくても、制度の概要は頭に入っております。
しかし、受検生の多くは株式投資など無縁かと思いますので、上記のような悩みが出てくるでしょう。
この記事では
・現行のNISA制度の概要
・新NISA制度で何が変わるのか
を解説します。
試験でどちらの制度で出題されても問題なし!!
となれるよう、学んでいきましょう!
尚、この記事はLECから出版されているテキスト・問題集
イチから身につくFP3級合格のトリセツ
を利用しています。
このテキスト・問題集をお求めでしたら、本屋か下記リンクから購入して下さい。
そもそもNISA制度ってなに?
まず、そもそもNISA制度が何たるかを理解しないと始まりません。分かる人は飛ばして次の見出しへ進んで下さい。
ググればいくらでも出てきますが、簡単に言うと
NISA口座で買った株式等に利益が出ても税金が取られない
ということ
例えば、
A社の株を「1000円で買って、1100円で売った」
とします。
この場合、通常だと利益の100円に対して、約20%が課税されます。
※面倒くさいので、この説明では復興税0.315%は省きます
すると、100円から20円税金で引かれて80円しか手元に残りません。
しかし、NISA口座で同様の取引をし、利益が出た場合
税金が取られないため、100円すべてGET
できるのです!
とりあえず、NISA口座は利益が出ても税金が取られない、とだけまずは覚えて下さい。
現行のNISA制度について
さて、ここから本題
まずは「現行NISA」について覚えるべきところを解説します。
最初は、上図のとおり
・非課税にできる期間
・1年間で投資できるMAX金額
を覚えましょう。
ここは何度も繰り返して覚えるしかありませんね💦
以下は、現行NISAでよく出題されるNISA制度の仕組みについて
・一般NISAとつみたてNISAは併用不可
・売却しても、投資枠は戻らない
・投資しなかった枠を翌年以降に繰り越せない
一般NISAとつみたてNISAは併用できない
よく出題されるのが
一般NISAとつみたてNISAは併用することができる。
〇か✖か?
といった問題
こちらは✖が正解で、一般NISAとつみたてNISAは併用できません。
必ず、どちらかを選ぶ必要があります。
NISAで一度買った株式等を売却しても、投資枠は戻らない
こちらは具体例を
一般NISAで、A社の株式60万円、B社の株式60万円を購入し、120万円の枠を使い切ったとします。
その後、B社の株式を売却したとします。
その場合
売却した60万円の枠は、あらたに60万円再投資することができるのか否か?
という問題・・・
答えは✖
現行のNISA制度では、一度NISA口座で買付を行うと、売却しても枠は戻ってきません。
年内に買付する場合は、特定口座など利益に課税される口座しか利用できなくなります。
投資しなかった枠を翌年以降に繰り越しできない
こちらも具体例から
例えば、一般NISAを選択し、その年100万円分の株式を購入したとします。
すると、上限は120万円なので、20万円使っていないことになります。
この余った20万円を、翌年120万円にプラスして投資することができるか否か?
という問題・・・
答えは✖
使い切れなかった枠を翌年以降に繰り越すことはできません。
新NISA制度について
次に、2024年から始まる「新NISA」いついて
上図を見るだけで、がらっと変わることがお分かりでしょう。
現行NISA同様、まずは数字を覚えましょう。
そして、変更になった箇所は以下のとおり
・非課税期間は恒久化
・生涯投資枠ができた
・成長枠とつみたて枠合算で最大1800万円まで投資可能
・成長枠とつみたて枠は併用できる
・売却したら枠が空く
新NISAは期限なし!いつ売却しても税金が取られない
まず最大の変更点は何といっても
非課税期間の恒久化
現行NISAでは
一般:5年
つみたて:20年
を経過すれば、特定口座に移され、利益に課税されることになります。
しかし、2024年から始まる新NISAでは、いつ売却しても税金が取られません。
投資している人間からすれば、これは大きなメリットです!
新NISAでは生涯投資枠が新設
現行のNISAでは、1年間に
一般:120万円
つみたて:40万円
という年間の枠があるだけ
しかし、新NISAでは
生涯で投資できる枠が新設
されました。
金額は
成長枠:1200万円
つみたて枠:1800万円 - 成長枠投資額
合計:1800万円
現行と比べると、大幅に非課税枠が増えました!
仮に、成長枠をフル活活用し、毎年50万円の配当金を得たとします。
NISA以外の課税される特定口座で購入した場合、
50万円 × 20% = 10万円
で、毎年10万円もの税金が取られるのに対し、新NISA口座なら50万円まるまるGETできるのです!
こう数字にしてみると、かなり良心的な制度ですね
新NISAでは成長枠とつみたて枠は併用できる
現行NISAでは、「一般」か「つみたて」を選択する必要がありました。
しかし、新NISAではちょっと概念が違うものの
併用することができる
ようになりました!
前述のように、成長枠で高配当株を購入し、非課税で配当金をまるまるGETしてもよし
また、リスクを抑えて、1800万円全額つみたて枠を利用してもよし
投資の幅も広がったことで、使い勝手がよくなったイメージです。
新NISAでは売却したら枠が空く
現行NISAでは一度投資したら、売却しても枠が空きませんでした。
しかし、新NISAでは
売却した分、投資枠が空く
ようになります!
A社の株買ったけど、なんかイマイチ・・・
売却して、B社の方に乗り換えよう!
みたいな投資が可能ということ
投資期間が長期に渡ると、企業も栄枯盛衰あります。
銘柄を入れ替えをおこなえることも、1つのメリットですね
新NISAの問題に切り替わると回答が180度変わるので要注意!
以上が、現行NISAと新NISAの概要でした。
では、ここからが試験対策について
とりあえず、ここまで押さえていただくとお分かりかと思いますが、
同じ出題のされ方をした場合、現行NISAと回答が真逆になる
といった問題に直面します。
成長枠(旧一般NISA)とつみたて枠の併用
一般NISAとつみたてNISAを併用して、バランスよく資産形成することをおすすめします。
といった問題が出た場合、現NISAでの回答は✖
しかし、新NISAに変わるとこれ・・・〇に変わります!?
一部の資金を値上がりや配当金狙いで成長枠へ、その他を比較的安全なパッシブ型の投資信託へ投資
といった資産運用ができるようになります。
売却した分、投資枠が空くようになる
NISA口座内で一度売却して空いた枠は、再投資することができます。
こちらも現行での回答は✖
しかし、新NISAでは〇
急な出費があり、一度NISA口座内の投資信託を売却。その後落ち着いたので、つみたて投資を再開
といった感じで一度売却を余儀なくされたら、現NISAでは年内に非課税枠を再利用することができませんでした。
しかし、新NISAでは再度非課税となる投資枠を利用することができます。
こんな感じで、現行の問題では✖なのに、新制度では〇になることがあります。
答えが真逆になる項目は、今後引っ掛けで出題されることが予想されるため、注意が必要です!
新旧関わらず覚えておきたいNISA制度
最後に、新旧問わず覚えておきたい事項をまとめます。
・国債、社債は投資対象外
・確定申告は不要
・特定口座の利益と損益通算できない
・現行NISAから新NISAへの移行不可
上3つは、過去に出題されたことがあり
4つ目は、出題が新NISA制度を問う問題になった場合に、覚えておきたいところですね!
まとめ
いかがでしたでしょうか?
NISA制度は出題される可能性が高いため、是非とも数字と制度の概要は押さえておきたいところ
しかし、ルールが大幅改正される直前ということもあり、今年はどう出題されるか対策が悩みどころです。
ただ、新旧両方覚えておけばいいだけ
特に答えが真逆になる箇所は、引っ掛けでの出題されそうなので、重点的に覚えていきたいですね
では、合格にむけてしっかり対策していきましょう!!