
NTTドコモの「ahamo」発表を皮切りに、ソフトバンクおよびKDDIも新プランを発表し、大手3社の新プランが出揃いました。
結果、ほぼ横一線の状況になりましたが、ここでは各社の特徴および既存から乗り換えるメリットおよびデメリットをまとめました。
新プランへ乗り換えるか否か、乗り換えるとしたらどの会社にするかのご参考となると幸いです。
※本記事は各社サイトを確認後、私の周りで携帯ショップに勤務している人より詳細を聞いた上で執筆しております。
目次
携帯新料金プランのメリットおよびデメリットは?

上図のとおり、携帯各社の新料金プランをまとめてみました。
上記以外にもいくつか比較するところはあるのですが、一般の人には以下5項目を把握できれば問題ないかと存じます。
- 月額料金
- 月額通信データ容量
- 通話料金
- キャリアメールの有無
- 各種手続き方法
①月額料金 KDDIが他社より500円安い理由は?
NTTドコモ、ソフトバンク、楽天の3社は2,980円/月で横並びです。
最後に新プラン「povo」を発表したKDDIのみ、2,480円となんと他社より500円も安くなりました。
この理由はすでにニュースで皆さんご存じかと思いますが、通話の無料サービスを完全にオプションにしたことが理由です。
現在はLINE通話が一般的となり、わざわざ有料で普通の通話をする人は減っております。
また、現在の若者は通話自体ほとんどせず、メール・LINEで済ませる人も多いようです。
そこで、「通話サービスにそれ程メリットはないのでは?」と考え、オプションにしたKDDIの戦略は見事だったと言えます。
総務大臣様は「分かりにくい」「結局、他社と同額」と不満をあらわにしていましたが、個人的には他社との差別化ができて良かったと考えております。
②月額通信データ容量
NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクの3社は20GBで横並び。
楽天のみ無制限と太っ腹のように見えます。
しかし、楽天はエリアが限られているため、住んでいる地域によってはau回線をお借りして利用することとなります。
au回線を利用する場合は5GB/月までとなるため、住んでいる地域によってはデメリットとなります。
また、KDDIの「povo」は200円支払えば、24時間使い放題となります。
出張先で一時的に大容量を使う必要が出た場合などに、便利なサービスですね。
③通話料金 楽天はアプリを使えば通話放題、KDDIは完全オプション
NTTドコモ、ソフトバンクの1回あたり5分までの通話無料が平均値になります。
楽天は「Rakuten Link」というアプリを使い、無料で通話し放題となります。
これと真逆の路線を行ったのがKDDI。
前述のとおり、若者を中心に通話自体必要性が低下していることに目をつけ、完全オプションとしました。
尚、大手3社とも以下の料金を追加することで、通話放題とすることが可能です。
- ahamo +1,000円で通話放題
- povo +500円で1回5分まで無料 +1,500円で通話放題
- SB on LINE +1,000円で通話放題
④キャリアメールの有無【デメリット】
こちらは4社横並びで「なし」となります。
皆さんの携帯にある「docomo.ne.jp」などがキャリアメールで、これが使えなくなるということ。
現在はほぼLINE、ビジネスだとチャットワークなどに置き換えられたため、全く使用していない人も少なくないでしょう。
ヤフーやGメール等のフリーメールもあるため、多くの人はなくなることがストレスとはならないでしょう。
ただ、年配者を中心にまだ利用している人が相手方にいる場合、ここがなくなるとメールでのやり取りができなくなり不便になるケースもありそうですね。
⑤各種手続き方法【デメリット】年配者にはここが最大のハードルか?
NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクの3社は、店舗での取り扱いはありません。
オンラインのみで乗り換えや機種変更などの手続きを行うこととなります。
街にあるドコモショップ等に行っても、新プランの契約はできない旨覚えておきましょう。
それでも行く人はいらっしゃると思いますが・・・店舗運営の妨げとなるため、あまりないことを期待します。
一方、楽天のみ実店舗でも手続き可能となります。
オンライン手続きが不安な人は、既存のままでいくか楽天に乗り換えるのが良いと言えるでしょう。
楽天有利に見えるが・・・
こうして4社を比較すると、ノーマルなドコモとソフトバンクに対し、KDDIと楽天は差別化を図っております。
特に楽天は第4のキャリアとしての地位を築こうと必死で、大手3社より安くサービスを提供しております。
そのため、一見楽天が一番有利に見えてきますが、1点気にしなければならないことがあります。
それは、前述のとおり楽天回線エリアがまだ少ないということ。
エリア外ではau回線を借りて利用するため、月間5GBを超えると激遅になります。
品質が落ちるのですから、他社より料金が安いのは当然ですね。
住んでいるエリアによって大きなデメリットとなるため、楽天への乗り換えはやや慎重になるべきです。
あと数年して楽天が3社と肩を並べる地位を確立しているかどうか見極めてからでも、遅くはないかと存じます。
しかしその時には、「品質は向上したが、月額料金も上がった」ということになっていなければいいですが・・・
月額2,980円にならないと思われるケース
月々の通信費が2,980円(povoの場合は2,480円)に抑えることができれば、固定費を大きく下げることができます。
新プラン発表前は、
「結局オプションをつけて高くなるんでしょ?」
と懐疑的な意見があったものの、本当にこの金額にできるようです。
しかし、以下の場合は2,980円以上かかると思われます。
- 端末代を分割払いにしたとき
- 「0570」で始まる番号へ通話、1回5分を超える通話をしたとき
終わりに
以上が新料金プランの概要およびメリット・デメリットになります。
単純に店舗での手続きをなくすことで人件費と出店費用が抑えられ、ここまでの料金設定ができたのだと考えられます。
株や投資信託の購入も同じ考え方で、窓口のある証券会社や銀行で注文すると高い手数料が取られ、ネット証券で自分で注文すれば手数料が安くなるイメージです。
現在の月額携帯料金が3,000円を超える場合は、新プランに乗り換えた方が安くなる可能性が非常に高いです。
ただ、「対面で手続きができない」「キャリアメールが使えない」「家族割が使えなくなる(新プランに移行した家族でも人数にカウントされる見込み)」といったデメリットもあります。
安くすることで失うものもあるため、デメリットが自身で受け入れられるものかどうか判断してから、乗り換えるようにしましょう。
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